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特別取材

グローバリゼーションのなかで 教職員・学生の適応力を高めたい~福岡工業大学・短期大学部・下村学長(4)
特別取材
2011年1月28日 09:30

学校法人 福岡工業大学・短期大学部 学長 下村 輝夫 氏

<海外でもやっていく 気構えが重要>

 ―今後、日本では海外からの留学生がさらに増えていくとお考えですか。

 下村 留学生の問題は、最終的には日本が単一民族国家でいくのか、多民族国家でいくのかという話になります。アメリカに行って思ったのですが、あそこは多民族国家です。学長の国籍もいろいろです。日本は9割以上が日本人ではないでしょうか。

 ―多民族国家の強みとは。

 下村 やはり、適応力が高いということがありますね。あとは、いろいろな考え方があるということを許容する能力です。単一民族にも良い面はあります。結束力が強いとか。反面、全体主義に陥りやすい傾向もあります。

 ―大学生の就職率が悪化していると言われていますが、どのようになっていくと思われますか。

福岡工業大学・短期大学部 学長 下村 輝夫 氏 下村 経済状況は、しばらくこのままでいくだろうと思います。日本だけではなく、世界の動きも関わってきますから。今は1ドル82円前後ですが、それが急に120円になるとは思えませんし、日本企業も海外に工場を移すということになるでしょうから、そうなると学生も海外の学生と競わないといけなくなります。
 経済状況と就職率に関しては、自分はきちんと海外でもやっていくという気構えを持つ、日本人としてのアイデンティティーを持つことが一番重要です。
 そのなかで、当校がどのような人材を育てたいかということであれば、国際的に通用する人材ですね。かつ、当校は工業系の大学で産業界へ就職が多いですから、そこで幹部クラスになれる人材を育てたいですね。

(つづく)

【聞き手:弊社ネット事業部リーダー 児玉 崇】
【文・構成:大根田 康介】

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