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コダマの核心

人それぞれ、ビジネス人生の結末は(25)~『殿様・麻生代議士』幕引きしたら終わりよ!!
コダマの核心
2011年2月 1日 10:38

<久しぶりに『熱気溢れる知事選か』と期待したのだが>

 「いや久しぶりに手に汗握る激突・知事選」と期待をしていたのだが、1月30日を境に流れがチェンジしてきた。それは一重に『殿様・麻生代議士』の動きがトーンダウンしたからだ。担いでいた小川洋氏への支援活動のメリハリを失う様相を呈してきた。「小川擁護の主戦論で突破しても勝てるのか」という日和見主義に陥ったような感じである。やはり『殿様代議士』ではここ一番の突破力には弱い宿命を背負っているのか!!引いたならば物笑いの種になるだけなのだが――。

麻生太郎元首相 経済産業省がOBである小川氏を後押しした。麻生知事が後輩である同氏を後継者としてサポートする。九電・JR・ガス・交通などの『行政許可業界・経済団体』も支援体制を築く雲行きになってきた。「こうなれば間違いなく勝てる」と殿様は判断したのであろう。この『上位下達』の命令には自民党県議団の主流派が反発した(古賀誠代議士グループの後ろ盾が見え隠れする。古賀対麻生両代議士の反目)。そしてついに蔵内勇夫県議を担ぎだし、正面突破を狙ってきた。

 加えること山崎拓老人グループが一枚絡んできた。財務省を休職している谷口博文氏(現在、九州大学大学院教授)を支えようとしている。これとは別に政権与党・民主党福岡県連が手を拱くわけにはいかない。独自候補の擁立を図らなければ面子に拘わる問題になる。水面下で谷口氏を推薦する動きを推し進めている。こうなると関心を呼ぶ「激突・三すくみの知事選」の可能性が高まってきた。福岡県民にとっても「民意選択の幅が広くなる」好都合が生まれるはずだった。

<国政で権威失墜、県内に活路を求めて>

 『殿様・麻生代議士』は首相辞任後、中央政界では基盤を失った。少なくとも福岡県内のお膝元では「政治権力の威信の確保」という戦略転換を図った。まずは福岡市長選においては殿様の采配は的中した。市長選の候補者から保守系の植木とみ子氏を引きずり下ろした腕は鮮やかだった(相手側に腕力のある人物がいただけの話)。結果、吉田氏を退けて高島市長を誕生させた。この勝利の局面で控えめにすれば良かったのに側近たちがあまりにもはしゃぎ過ぎた。

 政治の世界で一番、警戒される「嫉妬」を生んだ。「麻生派、および企業麻生グループは福岡市の利権にまで手を突っ込んでくる」という嫉妬と警戒心が自民党内部に高まった。11月の福岡市長選が終わった矢先に軽率な自称『麻生番頭』県議が「自民党は知事選では小川氏で行く」と新聞に洩らした。この高飛車的な対応に自民党県議団が怒った。ついには蔵内県議擁立の動きに発展したのである。まあしかし、こういう権力闘争のエネルギーが燃えることは自民党という組織はまだ捨てたものではない証拠である。

 さあ、自民党分裂選挙に殿様・麻生氏はどう対処するのか。いまの動向では名誉ある撤退の道を選んでいる節がある。はたしてその道を選んだらどうなるのか。間違いなく自民党県連内部の下克上の風潮がますます加速化するだろう(ここで指摘する『下克上』とは県議たちが国会議員たちを侮る風潮のこと)。名誉ある撤退の選択に対して「さすがにバランス感覚のある麻生先生」と感謝する奇特な者はいない。「あの世間知らずの殿様が戦わずして白旗を揚げた」と舐められるだけである。そうなると福岡県内に権力基盤を確立する戦略も泡と消え去ってしまうリスクも濃厚になる。『殿様・麻生代議士』の政治引退のタイムスケジュールが現実化してしまう。ここは主戦論しか道はないはずだ。だが残念ながら殿は「激突・対決」の道から逃避するだろう。

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