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藤田陽三氏、激戦を制す~威信をかけた不退転の激戦(4)
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2011年2月 1日 14:21

 任期満了における筑紫野市長選は1月30日投開票が行なわれ、藤田陽三氏(68)が472票の激戦を制して当選を果たした。投票結果は有権者数79,172名に対して投票総数は35,655票、投票率は45.03%だった。当選した藤田陽三氏は16,018票、平原四郎氏(60)は15,546票、浜武振一氏(45)は3,764票だった。

 開票当日の午後8時に投票が締め切られてから、各陣営とも続々と支持者が集まり始めた。浜武氏は市内の公民館において取材に対応。平原、藤田両陣営は各選挙事務所において手応えを確認するように情報収集に余念が無かった。

 平原陣営は、どちらかと言えば平原氏を個人で応援する支持者が多く、約80席おかれた椅子にひとり、またひとりと座り、戦況について情報交換していた。平原選挙事務所内支持者のひとりは「投票率はあまり芳しくない数字だった。浮動票の行方が勝敗のカギとなるでしょう」と、戦況を分析していた。午後10時からの開票が始まると、事務局から報告が行なわれ始め、10時30分時点の選挙結果が平原、藤田陣営はともに5,900票で動かず、次に発表される11時に注目が集まった。

 11時の速報が集まった支持者に知らされた。開票率98.09%の時点で藤田氏の当確が判明したのだ。まさに僅差での敗北となった。事務所内は、落胆した支持者のため息に覆われた。その後、すぐに平原氏が事務所入りして挨拶を行なった。「自分の力不足です」。2期8年の平原市政が終わりを告げた瞬間だった。残念がる支持者からは「浜武氏が3,700票を獲得しており、かなりの浮動票が流れた」との声があがっていた。

 この時、藤田陣営ではまだ当確の情報は流されてはいなかった。しかし、祝福をうける藤田氏200名を超える支持者が同事務所に大挙して集り、同事務所に入れない人は雪が降るなか、外で結果を待った。そして、当確が判明すると藤田氏が事務所に来るのを待った。藤田氏が登場したのち、歓喜に包まれた事務所。藤田氏を囲んで万歳三唱、関係者の祝福のスピーチなどが行なわれた。新・筑紫野市長が誕生した瞬間であった。

 勢いの差、ともいえる選挙戦だったが、最後まで勝敗の行方はわからなかった。今後、藤田氏が訴えていた「閉塞感からの脱却」はどう行なわれるのか。10万人を超えて福岡都市圏のベットタウンとして著しい成長を見せる筑紫野市。交通インフラも整備され、開発余力がある同市では周辺地域よりも伸びしろがあると言われている。はたして藤田新政権がその政治手腕を活かして閉塞感から脱却できるのか。見守りたい。

(了)

【道山】


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