在中国歴15年。上海日本国総領事館や日本の大手電機メーカー勤務を経て、2008年より上海超頂貿易有限公司の総経理として、上海市内での「日本物産館」の企画運営に携わり、日本商品の数々を中国国内で販売してきた高野英明氏。ビジネスで中国進出を目指すにはどうすればよいか、高野氏にさまざまな方面から検証していただいた。
<どのような日本製品がいま売れているのかを見極める>
2010年の国内総生産(実質GDP)が前年比10.3%増えて、世界第2位になる見込みと中国国家統計局が発表したが、中国の巨大マーケットを相手に商売をするためには、時代ごとのキーワードを読み解く必要がある。とくに食品消費市場については、年代を追うごとに猫の目のように変わっている。ここにビジネスチャンスを紐解くカギが隠れている。
70~80年代はまだ「配給制」だった。中国では生活に必要な米・麦・卵などは各家庭に配られていた時代があった。その「配給制」が93年に廃止になると、少しお金に余裕がある人たちが出現し、「配給」で配られていた食品が売買の対象になっていき、このころから食品の物価上昇が始まった。
90年代後半には、物価の上昇が顕著になり、すでに配給で配られていた食品の価格は当時の約5倍になっていたといわれている。2000年代半ばに入ると、ダイエット薬や農薬の問題などが起こり、「品質」が重視されるようになっていった。08年には、冷凍ギョーザ事件の発生で、中国国内では。輸入品に対して「安心・安全」というイメージが持たれるようになる。09年になると、食事は「健康」指向になり、外食も盛んになっていく。さらに10年には、外食は「こだわり」を重視し、健康志向には美容の分野が入ってくる。
このように中国の食品消費市場はここ数年、変化し続けている。11年はさらに「細分化」されていくだろう。そこで、どのような日本製品(とくに食品)が去年売れたのかを検証してみる。
【文・構成:杉本 尚大】
チャイナビジネスは地方の時代へ~元ヤオハングループ会長・和田一夫氏特別講演会
【日 時】 2月10日(木) 17:00~(会場受付16:30)
【会 場】 福岡国際会議場(福岡市博多区石城町2-1 TEL:092-262-4111)
【講 演】
17:00~17:30
中国全国人民大会 代表・中国民間商会 副会長
合肥市政府商務局使節団メッセンジャー
金 会慶 氏 「中国・安徽省の現状と可能性」
17:30~18:30
(株)和田総研 代表取締役社長(元ヤオハングループ会長)
和田一夫 氏 「チャイナビジネス成功の秘訣とは」
【懇親会】 18:45~20:00(両名も参加されます)
【会 費】 講演会5,000円(定員200名)
懇親会3,000円(限定150名、申込先着順)
※ご入金確認後、参加証をFAX致します。
【問合先】福岡アジアビジネス研究会事務局 矢野・楢﨑
(福岡市博多区中洲中島町2-3-8F、TEL:092-262-3388)
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