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チャイナビジネス最前線

中国に上手にビジネス進出するには?(1)
チャイナビジネス最前線
2011年2月 1日 10:25

 在中国歴15年。上海日本国総領事館や日本の大手電機メーカー勤務を経て、2008年より上海超頂貿易有限公司の総経理として、上海市内での「日本物産館」の企画運営に携わり、日本商品の数々を中国国内で販売してきた高野英明氏。ビジネスで中国進出を目指すにはどうすればよいか、高野氏にさまざまな方面から検証していただいた。

<どのような日本製品がいま売れているのかを見極める>
 
高野英明氏 2010年の国内総生産(実質GDP)が前年比10.3%増えて、世界第2位になる見込みと中国国家統計局が発表したが、中国の巨大マーケットを相手に商売をするためには、時代ごとのキーワードを読み解く必要がある。とくに食品消費市場については、年代を追うごとに猫の目のように変わっている。ここにビジネスチャンスを紐解くカギが隠れている。

 70~80年代はまだ「配給制」だった。中国では生活に必要な米・麦・卵などは各家庭に配られていた時代があった。その「配給制」が93年に廃止になると、少しお金に余裕がある人たちが出現し、「配給」で配られていた食品が売買の対象になっていき、このころから食品の物価上昇が始まった。

 90年代後半には、物価の上昇が顕著になり、すでに配給で配られていた食品の価格は当時の約5倍になっていたといわれている。2000年代半ばに入ると、ダイエット薬や農薬の問題などが起こり、「品質」が重視されるようになっていった。08年には、冷凍ギョーザ事件の発生で、中国国内では。輸入品に対して「安心・安全」というイメージが持たれるようになる。09年になると、食事は「健康」指向になり、外食も盛んになっていく。さらに10年には、外食は「こだわり」を重視し、健康志向には美容の分野が入ってくる。

 このように中国の食品消費市場はここ数年、変化し続けている。11年はさらに「細分化」されていくだろう。そこで、どのような日本製品(とくに食品)が去年売れたのかを検証してみる。

(つづく)

【文・構成:杉本 尚大】


チャイナビジネスは地方の時代へ~元ヤオハングループ会長・和田一夫氏特別講演会

■「チャイナビジネスは地方の時代へ~成功の秘訣を語る!!」

【日 時】 2月10日(木) 17:00~(会場受付16:30)

【会 場】 福岡国際会議場(福岡市博多区石城町2-1 TEL:092-262-4111)

【講 演】
17:00~17:30
中国全国人民大会 代表・中国民間商会 副会長
合肥市政府商務局使節団メッセンジャー
金 会慶 氏 「中国・安徽省の現状と可能性」

17:30~18:30
(株)和田総研 代表取締役社長(元ヤオハングループ会長)
和田一夫 氏 「チャイナビジネス成功の秘訣とは」

【懇親会】 18:45~20:00(両名も参加されます)

【会 費】 講演会5,000円(定員200名)
      懇親会3,000円(限定150名、申込先着順)
      ※ご入金確認後、参加証をFAX致します。

【問合先】福岡アジアビジネス研究会事務局 矢野・楢﨑 
(福岡市博多区中洲中島町2-3-8F、TEL:092-262-3388)

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