ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

自立する地域社会

地域振興のあるべき姿~地域づくり座談会(9)
自立する地域社会
2011年2月 1日 16:55

 「地域振興」や「まちづくり」を考えるうえで、ポイントとなるものはいったい何か――。3名の専門家にお集まりいただき、座談会を行なった。

(司会・進行:弊社記者 有栖川 都)

<「企業」の協力が不可欠>

 蓼原 やはり、まちづくりをするうえでは「地域のリーダー」というのがすごく大事です。今、佐藤さんがおっしゃられたようなイベントというか、何かをみんなでやることによって、そのプロセスのなかでコミュニティが生まれ、そこからリーダーが生まれる――そういうアプローチももちろんあると思います。

NPO法人えふネット福岡 専務理事 蓼原 典明 氏 もうひとつ、やはりこれからは「人生80年」です。
 そこで、「60歳で定年を迎えて80歳まで元気に働く」というふうに考えますと、結局企業を離れた後の20年間は地域と関わるということなんですよね。そうすると、その20年間の人生をどのようにプランニングするかというのが、非常に今大事なことなのです。
 この20年間を幸せに生きていくためには、やはり意識を変えていかなければなりません。すると、その意識を変えるスタートを、どこにするかが重要なんですよね。

 結局、60歳からその後の20年間幸せな生活を送るためには、当然それよりも前に意識を変えておかないと、そうなっていきません。そうすると、「どのくらい前に意識を変えるか」というと、結局、「在職中」なんですよね。企業に在職しているときに意識を変えるチャンスがないと、定年になってから「さぁ、意識を変えようか」となっても遅いのです。
 ということは、在職中に意識を変えるチャンスを得なければならないのですが、そのためには、当然ながら「企業の経営者の協力」が要るということです。

 私も、いろいろな啓発――たとえば「温暖化を防止しましょう」とか、「省エネをしましょう」などと呼びかけたりするのですが、個人に呼びかけてもそこには本音と建前があります。つまり、「そうね」「大事よね」「やらなきゃいけないよね」と、皆さん言っていただけるのですが、実際の行動はほとんどとらないんですよね。それが現実だと思います。

 ですが、企業がひとつの会社の方針――会社の指示として、「我が社は、省エネをやるんだ」というようになれば、皆さんちゃんと電気も消したり、省エネをするようになるのです。
 そのように、会社の経営者と社員とのそういった上下関係をうまく利用すれば、在職中に各人の意識変革を行なうようなことも可能でしょうし、定年後に「地域リーダー」として地域にしっかりと関わっていけるような人材育成というものができるのではないか、と思っています。

(つづく)

【坂田 憲治】

<参加者>
NPO法人えふネット福岡 専務理事 蓼原 典明 氏  NPO法人えふネット福岡
 専務理事 蓼原 典明 氏
(株)環境デザイン機構 代表取締役 佐藤 俊郎 氏  (株)環境デザイン機構
 代表取締役 佐藤 俊郎 氏
(株)地域マーケティング研究所 代表取締役 吉田 潔 氏  (株)地域マーケティング研究所
 代表取締役 吉田 潔 氏

*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

自立する地域社会一覧
自立する地域社会
2011年10月 3日 13:22
自立する地域社会
2011年9月16日 07:30
自立する地域社会
2011年9月15日 15:45
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル