2日、福岡県は、田川保健福祉事務所に報告があった、田川郡の障害者施設における嘔吐下痢症の集団発生について、発症者状況などを発表した。
同施設では、2月2日現在、有症状者は1名、累計で23名が発症した。内訳は入所者19名、通所者1名、職員3名。なお、重傷者はいない。発生原因は特定できていないものの、新規発症者が持続していることから施設内における二次感染の可能性を指摘している。行政の対応としては、田川保健福祉事務所が同施設に対し、健康調査・疫学調査を実施、施設などの消毒と二次感染予防の指導を行なったとしている。
県は、感染予防のポイントとして、食事前やトイレ後の手洗いの徹底、有症状者が食品を直接取り扱う作業の禁止、患者のふん便や吐ぶつの適切処理をあげている。また、抵抗力の弱い子どもやお年寄りなどに対しては、加熱が必要な食品を中心部までしっかり加熱すること、調理器具などの使用後は洗浄・殺菌するようにと呼びかけている。
【行政取材班】
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