ロイヤルホールディングス(株)が3日、取締役会を開催し、今井明夫氏の会長職を解職し、取締役にしたと発表した。また、取締役最高顧問の榎本一彦氏も今年3月開催予定の株主総会の承認を経て、退任となる見通し。変わって新任取締役候補にアールアンドケーフードサービス(株)代表取締役社長の野々村彰人氏、ロイヤルホスト(株)取締役副社長の黒須康広氏、ロイヤルホールディングス執行役員経理部長などを務める木村公篤氏の3名を新たに選任した。今井会長を代表にした株主13名が1月14日付けで株主提案権を行使したが、同社取締役会がこれに反対。3日の会長解任につながった。
ロイヤルは2008年9月に起きたリーマン・ショックによる景気の低迷と、不採算店舗の閉鎖などにより08年12月期、09年12月期と二期連続で赤字に転落。だが、昨年10月に発表した10年12月期第3四半期決算では、売上高こそ前年同期比▲3.1%の821億6,200万円となったものの、損益面ではプラスに転じ、最終利益である四半期純利益は10億1,100万円を計上していた。また、通期決算では連結売上高1,075億円と前年同期比で▲3.9%となったものの、最終利益は1億円と3期ぶりに黒字転換する見通しである。
だが、業績が好転してきたなかでの突然の会長解任騒動に、関係者は驚きを隠せない。福岡を代表するファミリーレストランに一体何が起こったのか?今後の動向に注目が集まる。
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