9日、日本タングステン(株)(本社:福岡市博多区、馬場 信哉社長)は11年3月期 第3四半期 決算(連結)および10年5月12日に公表した業績予想の修正を発表した。
■11年3月期 第3四半期 決算(連結)
売上高は前年同四半期比38.1%増の85億5,000万円、経常利益は2億1,500万円、四半期純利益は2億2,600万円となった。
円高による為替差損や原材料価格高騰の影響を受けたものの、拡販施策の推進による売上の回復、原価低減や諸経費の削減を進めた結果、前年度の赤字から黒字に転換したとしている。
粉末冶金事業の売上高は82億3,000万円、営業利益は1億7,600万円となった。
主力製品であるHDD用磁気ヘッド基板が円高などの影響を受け売上高がやや減少したものの、重電用電極製品やブレーカー用接点製品が設備投資の回復などにより大幅に増加した。また、NTダイカッターやOA機器用などのタングステン線も国内・海外向けの受注が好調に推移したとしている。
その他の売上高は3億2,000万円、営業損失は1,600万円となった。
半導体関連機器事業が伸び悩む中、装置事業の需要が増加するなど堅調に推移しました。
■11年3月期 通期 業績予想の修正
修正の理由について、売上高はほぼ予想通り推移しているものの、円高の影響や原材料価格の高騰などにより、営業利益および経常利益が予想を下回る見通しのためとしている。
◇11年3月期 通期 連結業績予想数値の修正(10年4月1日~11年3月31日)
【売上高】
前回発表予想:118億円
今回修正予想:113億5,000万円
増減額:▲4億5,000万円
【営業利益】
前回発表予想:4億3,000万円
今回修正予想:1億3,000万円
増減額:▲3億円
【経常利益】
前回発表予想:4億4,000万円
今回修正予想:1億8,000万円
増減額:▲2億6,000万円
【当期純利益】
前回発表予想:4億3,000万円
今回修正予想:2億9,000万円
増減額:▲1億4,000万円
◇11年3月期 通期 個別業績予想数値の修正(10年4月1日~11年3月31日)
【売上高】
前回発表予想:98億円
今回修正予想:96億2,000万円
増減額:▲1億8,000万円
【営業利益】
前回発表予想:3億2,000万円
今回修正予想:1億8,000万円
増減額:▲1億4,000万円
【経常利益】
前回発表予想:3億6,000万円
今回修正予想:2億1,000万円
増減額:▲1億5,000万円
【当期純利益】
前回発表予想:3億6,000万円
今回修正予想:3億円
増減額:▲6,000万円
▼関連リンク
⇒日本タングステン株式会社
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら