NET-IB NEWSネットアイ

ビーニュース

脱原発・新エネルギーの関連記事はこちら
純広告用VT
カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

2011統一地方選挙

「まるで赤紙」忘れられた?公認願い~統一地方選アラカルト(10)
2011統一地方選挙
2011年2月21日 14:19

 「公認が出ました」

 統一地方選を目前に控え、現職、新人問わず、選挙準備に励んでいる2月上旬、突然、かかってきた電話にA氏は仰天した。無理もない。A氏がその政党に公認願いを出したのは4カ月以上も前のこと。その電話があるまで一切連絡は無く、同じく願いを出していた知人に昨年末、公認が出たことから、自分は「不合格」だと思っていたのである。加えて、A氏の会社も状況が芳しくなくなり、選挙資金用の貯蓄を切り崩すしかなくなっていた。「立候補したくてもできない」という状況に陥ったのである。

 その政党は、統一地方選で新人候補を立てることに躍起になっていた。もちろん公募もずっとかけているが、このままのペースでは目標とする人数には到底およびそうになかった。日本全国の津々浦々から、公認・推薦願いは山のように届くのだが、少数精鋭の政党にはとてもさばききれる量ではなかったのだ。A氏の公認願いは書類の山に埋もれてしまっていた可能性もある。

 兵数不足の戦地へ急きょ送られる。第2次世界大戦中の赤紙(召集令状)と言ってもよいだろう。それ以前にA氏は出馬を断念していた。もちろんこれまで、自分のための政治活動はおろか選挙準備も一切していない。その上、告示まで残り約2カ月となっているが、まったくの無名新人である。圧倒的に時間がない。もはや特攻隊よろしく死ぬ覚悟で選挙に突っ込むしかないが、軍資金不足で片道燃料さえもない。
 結局、A氏は、経済的事情を説明し、公認を辞退した。数少ない候補者の辞退に、執拗に説得を試みた党関係者は怒りの色を見せたという。


*記事へのご意見はこちら

関連記事

powered by weblio


2011統一地方選挙一覧
2011統一地方選挙
2011年4月13日 14:20
純広告VT
純広告VT

純広告用レクタングル


IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル