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特別取材

中断していた工事が再開 乗り切ったか!?~コンダクト(株)(上)
特別取材
2011年2月14日 14:54

 不動産活用ビジネスを主眼に、賃貸・分譲マンション、テナントビルなどの不動産売買、開発を主体に展開するコンダクト(株)。現在、北九州を拠点に全国を事業エリアとする同社であるが、昨年より福岡市東区にて建設中の物件に関して、施工代金の支払いをめぐり係争に発展。この顛末を中心にレポートする。

<25歳で起業>

 1994年11月、当時25歳だった和田克之氏が不動産仲介会社として(有)コンダクトを設立したことが、コンダクト(株)の起源である。和田氏は山口県下関市の出身で学卒後、東京の証券会社に就職した。3年後、諸事情で地元下関に戻ることになった同氏は、以前の取材時に当時を振り返ってこう語った。
 「さて、何をしようかと考えたとき、お金もないし、人脈もない自分にできるものを考えて、集めた資金300万円を元手に不動産業界へ飛び込んだ。場所は小倉に決めたが、事業が軌道に乗るには時間がかかった」。
 設立当時、和田氏は小倉の繁華街に特化した賃貸物件紹介を手がけ、来る日も来る日も走り回った。そのようななか実施したのが、先に入居者を探し、物件主に引き合わせる方法。たとえば、美容室に向いている物件であれば、美容材料屋へ話を持ち込みつなげてもらうなど、企画を立てて動いた。
 他方、話がインテリアにおよべば、マージンをとらずに業者に紹介し、代わりに向こうからも客を紹介してもらうような動きをとっていた。こうした和田氏の努力の結果、徐々に小倉での知名度は上がっていった。
 95年8月、資本金1,000万円にて株式会社に改組。97年よりウィークリー・マンスリーマンション事業に進出。営業エリアを小倉から福岡市内、山口県そして東京へと広げ、設立時には賃貸業のみであったが、不動産再生ビジネスへと拡大していった。それは不況で空室となった建物を、より付加価値の高い建物に再構築する事業。この事業を成功させるために、和田氏はひたすら走った。
 03年11月期までは設立からの業務延長線上で手堅く実績を積んできたが、不動産再生ビジネスが軌道に乗り出して以降、急激に業績を伸ばした。05年1月、社名を(株)コンダクト地域再生グループへと変更した。既往の業績の通り、この時期から同社の業績はさらに加速。そのうえ、分譲マンションを手掛けてからは飛躍的に業績が伸張した。

<デベロッパーとして>

 一般的に不動産デベロッパーとは、取得した物件ごとの価値や特性に応じて、賃貸マンション、分譲マンション、テナントビルなど、多様性に富んだ利用形態のなかから開発形態を選択している。個別の立地条件、市場のニーズや競合状況などを充分に踏まえたうえで最も有効な出口を見出し、デベが物件の所有者と購入者の間に入ることで価値向上を目指している。もちろん、同社にもこの定義が当てはまる。
 現在の同社の主力事業は、分譲開発事業と不動産管理事業の2つに大別される。
「コンダクト福岡東」(博多区豊2丁目) 分譲開発事業では、05年2月に同社初の分譲マンションとして「折尾ガーデンヒルズ」(北九州市八幡西区)を完成させた。大学や高校などがひしめく文教地区である折尾の小高い丘に、全78戸の分譲マンションを建設。この物件では、和田氏自身が広告塔となり、テレビなど各メディアにて紹介されたり、またJR折尾駅前に大きな看板広告を打つなど話題性があった。しかし、早期の完売が期待されていたが、一部販売が長引いたようである。ただし、現在では完売している。また、分譲マンションでは鹿児島県に「ダイヤモンド城南オーシャンコート」を建設。天文館から近く、桜島を正面にしたロケーションで、こちらも完売している。
 他方、不動産管理事業では、福岡県内を始め、各地に同社が保有管理する物件と、ファンドなどへ一棟売りをする物件がある。同社で管理する物件は多数あるが、近年は福岡市内での展開が目立つ。賃貸マンション「コンダクト福岡東」(博多区豊2丁目)、「アジリア博多EAST」(博多区堅粕3丁目)、「アイ・セレブ博多南」(博多区竹下2丁目)などがある。また、博多区石城町に立つ賃貸マンション「コンダクト石城町ビル」は証明設計が認められ、社団法人照明学会(東京都千代田区)から「優秀照明施設九州支部長賞」を受賞した。同社の賃貸マンションはどれもスタイリッシュな外観で、人気物件となっている。

(つづく)

【新田 祐介】

コンダクト(株)
代 表:和田 克之
所在地:北九州市小倉北区浅野2-17-38
設 立:1994年11月
資本金:4億6,713万円
業 種:不動産売買、賃貸、仲介、投資ほか

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