福岡県議会議員 自民党県議団 福岡市南区選出 樋口 明
＜治安向上のための暴排条例＞
2010年、警察委員会における新年のあいさつで、同委員長・樋口明県議は福岡県暴力団排除条例（以下、暴排条例）について「全国に誇れる条例」と表現した。
暴排条例は、暴力団へ利益供与した民間人へも罰則を定めた全国初の条例。樋口県議は「暴力団の資金源を断ち、不動産の取得などを禁止して地域の皆さんとともに暴力団を街から追い出すための強力な一手」としている。
その主な内容は、暴力団の排除に関する基本的施策、青少年の健全な育成、飲食店、貸ホール等の事業活動、および不動産の譲渡等に関する遵守事項など。その内容について、樋口県議は、福岡の将来を考えた上で必ず成果を上げなければならないと考えている。
「福岡は今後、もっと観光産業に力を入れ、県内外のみならず海外からも多くの人に来てもらわなければなりません。言うまでもなく福岡は、都市型の観光地です。訪れる観光客はショッピングを目的とされることが多い。しかし、そのための前提として、福岡は安全・安心な場所でなければならないのです」（樋口県議）。
樋口県議は、観光産業の発展に寄与する施策として、キャナルシティ博多、ベイサイドプレイス、ホークスタウン、マリノアシティ等を結ぶ「水上バス構想」を掲げた。そして現在、同構想は実現へ向けて着実に進行している。しかしながら、交通インフラが整っても、町の治安が悪ければ観光客は集まらない。樋口県議は、福岡県の治安状況について次のような見解を述べている。
「県警の取り組みもあり、一定の成果を得ていますが、依然として県民が危険にさらされている状況です。また、対外的に悪いイメージを払拭しなければなりません。県警では暴排条例の施行に伴い、徹底した取り締りを行なうとしており、現状改善への意気込みが感じられます。私としては警察委員長として、この取り組みをしっかり見ていきたい。福岡の治安と未来をよりよいものにするために全力を尽くします」（樋口県議）。
＜地域に武道教育の充実を＞
一方で、樋口県議は、教育における警察と地域の連携を考えている。福岡県では、文部科学省の「武道を通して子供たちが日本固有の伝統や文化により一層触れる」という方針に従い、2009年度から新たに武道教育等充実事業を始めた。
樋口県議は、同事業に対し問題提起する。「武道師範派遣事業では、武道専門家の派遣がたったの１回ととても少ない。また、武道未経験者の教員に対して実施している育成研修も２日間ととても短い。私自身の経験（空手３年、レスリング12年）から考えると、武道の精神を理解するにはとても不可能です。地域には警察OBによる警友会があります。そのなかには、現役時代に剣道や柔道をされていた方がたくさんいます。そういった方々に学校へ来てもらい子供たちへ武道を教えてもらうのはいかがでしょうか」（樋口県議）。
武道による子供への健全な精神教育は、暴力団員の根絶においても効果がある。また、教育を通じて警察と地域が交流する場をつくることは、社会全体の治安を改善することにも通じるだろう。樋口県議の提言は、自らの武道経験を活かし、かつ長期的な展望に立ったものと言える。今後、福岡の治安改善が問われるなかで、樋口県議へ大きな期待が寄せられる。
＜プロフィール＞
樋口 明（ひぐち あきら）
1970年10月15日生まれ。東福岡高校を卒業し、カナダ合衆国州立コンコーディア大学へ留学。帰国後、国会議員秘書、設計会社社員を経て、03年、福岡県議会議員に初当選。現在２期目。趣味は家族旅行。
＜事務所概要＞
所在地：福岡市南区横手4-5-1
ＴＥＬ：092-573-1892
ＵＲＬ：http://www.higuchi-akira.com/
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