17日、任期満了にともなって行なわれる4月の福岡県知事選についての対応で、武田良太自民党福岡県連会長が選考委員会で候補者に内定していた蔵内勇夫同党県議団会長と会談した。
経済界を中心に、公明、民主の両党も元内閣広報官・小川洋氏支持の動きが加速するなか、武田県連会長が蔵内氏に、県連選考委の決定見直しを説得するものと見られていた。
武田会長から「見直し」を打診された蔵内氏は「党の決定には従う」としながら、「小川氏支援だけは絶対に承服できない。"地方の時代"だというのに、知事の座を中央官僚の天下りポストにしてはいけない」との持論を展開。小川氏支援の方向で取りまとめ、「相乗り」参加を模索する武田会長の意図をくじいた形となった。
小川氏支援を否とするなら、自民党の知事選候補者は選考委が決めた蔵内氏以外には存在しない。蔵内氏擁立の方針を変更するなら、これから他の候補者を探すか、自主投票という選択肢しかない。永田町に解散風が吹くなか、自民党福岡県連は難しい局面を迎えたと言える。
今回の知事選を巡る動きは、引退する麻生知事や麻生太郎元首相らに加え、経済産業省と結託した経済界の一部の権力亡者たちが、政党の自主性を否定し、都合のいい候補者を県民に押し付けようとしているに過ぎない。
自民党の奮起に期待したいのだが・・・。
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