竹原 (前回のつづき)この国はなんで、こんなすごい赤字になっているの? 役人が自分のために仕事をしているからでしょ。そうでしょ。違いますか? ほかに何がある? 政治家じゃないですよ。役人組織を真正面から報道しなきゃいけないんじゃないの。本当の権力者。権力組織があるでしょ。誰が市長になっても、誰が総理大臣になっても、ろくでもない政治が行なわれるのはなぜ? 官僚が変わらんからでしょ。官僚組織の態度が変わらんからでしょ。何であなた方はそこを見つめないの。くだらん、誰でもいい立場の人たちを入れ替えしたから、何か改革が起こった? 起こるわけないんだ。本当の権力者は役人組織だ。それらがつぶしているんですよ。何でそれと一体になって国民をごまかすか! 君たちの責任だ。あなた方の会社の責任だよ。
―西平市長が、先の市長選で、ナイター議会と政策発表会とか、議会側に提案することを考えていると話していたが―。
石澤 提案されたらいいんじゃないですか。われわれは前から言っています。目新しいことはありません。
山田 本当はね、西平新市長は、介入しなくてもいいとこまで介入している。先の議会で、「給料と報酬の違いを教えてください」と質問したら、「すいません、勉強不足で・・・」と、西平市長は言いましたし、(同じ答弁を)総務課長も言いました。竹原前市長が(同様のことを)言ったらすぐに新聞に載せたのに何で載せなかったの? あんなバカな話を―。
―現職の議員の方が、議会解散を主導したことについては?
石澤 何か悪い?
竹原 専門家に聞いてごらんよ。
山田 私たちも一生懸命したけど、市民グループが始めたことなんですよ。
竹原 市民とともにある議員4名と自分のための議員12名、そういうことなんですよ。市民とともにある議員、利権団体とともにある12名。その違いだ。
石澤 いかにも4名の議員が主導したみたいに思われるけど、実際は、市民に支えられた感じだと思いますよ、私は。
竹原 もともとオンブズマンの気持ちのままですよ。
石澤 そんなええもんやと思うてませんけどね、要するに阿久根市議会はおかしいやないかというとこからわれわれは始まったわけですから。もともとは、政務調査費の領収書を偽造したり、そういったことに疑問を持った時から関わってきましたので。
竹原 議員になったらみんなね、偉い人になったと思って職員がついちゃう。そうでない人たちがこの4名だ。本当にいないんだよ。議員になっても市民の側のままでいるのは、本当にいない。ひとつの議会にひとりいればいいほうだ。そんな風に、議員先生さまになったら普通の人間は狂っちゃう。それが普通なんだよ。そんな人たちが県議会、国会、やるわけ。まともであるはずがない。それを本当の姿を報道するのが、あなた方の仕事のはずなのに「どっちが悪い」だって、いつも。
―ご自身の身の振り方は?
竹原 考えていない。
山田 市議会議員も何人出てくるかわからんよ。
―出直し市議選が決まりましたが、どんな議会を目指しますか?
石澤 大雑把に言って、『阿久根市民のためになる議会』ですよ。
山田 「市民を守る議会を作ります」って言ってきましたから。
竹原 嘘つきの議員がいない議会。ヨゴレ議員がいない議会。
【山下 康太】
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