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福岡への提言

生活に環境配慮の電気エネルギーを～（株）堀内電気・堀内代表

福岡への提言

2011年2月25日 13:00

（株）堀内電気／（株）キューエコ代表取締役　堀内　重夫

＜世界的な太陽光発電メーカーの正規代理店として関連会社を設立＞

　2011年で創業30周年を迎える「株式会社堀内電気」は長年、「（株）九州電力」関係の配電工事と一般電気工事を請け負ってきた。現在も事業の中核であるのはもちろんだが、数年前からはオール電化や太陽光発電といった業務も積極的に取り組み、業績を堅調に推移させている。
　オール電化では、特に電気温水器やIHクッキングヒーターに工事費などをひとまとめにした「お気持ちセット」を38万円（通常価格60万円）で売り出すなど、魅力的なサービスを充実。九州電力が主催する「電気のある暮らし提案コンテスト」（2007年）で最優秀賞を受賞するなど経済性や将来性を考慮したプランが高く評価されている。
世界トップクラスの生産量を誇る YGE社の住宅用太陽光発電システム　そして近年、同社が力を入れている事業が住宅用太陽光発電システム販売である。わが国では2009年１月、家庭用太陽光発電装置の補助金が復活し、また同年11月には電力の１kWあたりの買取価格が２倍になるなど、太陽光発電の販売にとっては追い風となっている。
　そんな状況下で、同社が販売しているのが、中国系の国際企業インリーソーラー社（以下、YGE社）のモジュールを使用した発電システムだ。インリー社と聞いてもそんなに耳馴染みではないかもしれない。
　しかし、「実はYGE社は世界８カ国に販売拠点を持ち、世界第5位の生産量を誇るメーカーなのです。日本ではあまり知られていませんが、欧米での市場規模はかなり大きく、2010FIFAワールドカップのオフィシャルスポンサーでもあります」と堀内社長は説明する。
　YGE社の太陽光発電システムの特徴は、国内メーカーの同等製品よりも15％ほど発電量が大きいこと。同社が熊本県荒尾市の寺に設置した7・35kWシステム（南向き）では、発電量1195ｋｗという当初予測よりも14・3kW多い1395kWというデータが、設置後62日間のデータの算出によって確認されたこともあった。
　堀内社長は「㈱キューエコ」を立ち上げ、YGE社の正規一次代理店（西日本地区）として発足させた。そして、宇美町の倉庫に在庫を確保。注文があればすぐに即納・着工できる態勢を整えるなど、世界が認めた太陽光発電システムの販売に本格的に取り組んでいく考えだ。

＜環境に貢献する事業に積極的に参画＞

　そのように環境に対して、強い関心を持つ堀内社長は、地球温暖化防止などのパブリシティ活動にも積極的に関わっている。
たとえば、環境を考える地元のNPO法人の活動に協賛、クイズなどのイベントを企画し、太陽光発電について楽しく学べる機会を提供している。
　他にも久留米市のビルの再生事業では、LED照明導入をプレゼンテーションするなど、環境にも配慮した新商材の販売にも力を入れている。「景気低迷の影響で建設業界の業績は芳しくありません。公共工事も当てにすることはできません。しかし一方では、環境への関心は徐々に高まっています。そういう背景もあり、弊社は太陽光発電など環境をテーマにした事業には常に意欲的でありたいと思っています」と堀内社長は語る。

＜プロフィール＞
堀内　重夫　（ほりうち　しげお）
1958年12月23日生まれ。福岡育ち。５歳で福岡県大野城市に移転。18歳で地元の電気工事会社に入社。22歳で独立。2011年で創業30周年を迎える。趣味はゴルフ。