私はよく交流会などで出会った社長にこう質問します。
「〇〇社長、『ヒト・モノ・カネ』のなかで一番重要な経営資源は何ですか?」
「ヒトに決まってるじゃないか」
100人に聞けば、100人ともこう答えます(少なくとも私の経験では)。
さらに、私は質問します。
「では御社では、実際の優先順位はどうなっていますか?」
「......。ヒトが一番後になってしまってるなー」
もう言いたいことはおわかりだと思います。これが中小企業の実態なのです。「ヒト」が最も重要な経営資源であると考えるなら、まずは、そのヒトの活かし方を最優先に考えるべきなのです。が、実態はそうはなっていません。
カネやモノに関しては投資を惜しまない経営者も、いざ、ヒトへの投資となると二の足を踏むのです。
私は、創業期からある程度の時期まではしかたのないことだと思っています。カネがないと企業は存続できませんし、売上が上がれば必然的にモノへの投資も増えていきます。
しかし、どこかの時点でヒトへの投資を優先的に考えていかないと、企業の成長には限界がある、と私は思っています。自社が成長の踊り場にきているとお感じの社長は要注意です。
「カネ・モノ・ヒト」とは言いませんよね。「ヒト・モノ・カネ」の順番で言うからには、その順番で重要なのです。
▼シリーズ一覧
1)今、中小企業の安定的経営、成長のために必要なもの
2)中小企業の成長を阻害する要因
日 時: 2011年4月7日(木) 17:30~20:00(受付開始17:00)
会 場: TKP天神シティセンター【S-2】
福岡市中央区天神2-14-8 福岡天神センタービル8F
参加費: 1名様/5,000円(税込)
お問合せ: 日本人事経営研究室(株) 担当/新谷陽子
TEL:092-433-5546
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