先月、マンション管理の効率化を図るソフト「e-組合」を開発、運営するプラネス株式会社(本社:福岡市博多区、野村哲浩社長)の記事を書いたが、今回はその商品の中身に迫ってみる。
このシステムには2つの側面がある。まずひとつ目はマンション管理組合からの視点。もうひとつはマンション管理会社からのものだ。
マンション管理組合の視点から見てみる。簡単に言えば管理組合や理事会での連絡が、ネットを通じスムーズに行なえるという大きなメリットが享受できるということだ。今までは、電話や建物内の掲示板を利用する程度が連絡方法であったと思われるが、そこを今ではほぼ全員が持っている携帯電話のメールやPCを使い、メッセージ発信者が専用のシステムに書き込むことによって、そのシステムを経由し、メールを受け取るべき人に連絡が取れるという事、関係者間のプラバシー保護も十分に図られ、確実かつスピーディーな意思統一を実現できるという特徴がある。
たとえば、車庫証明の押印に関して区分所有者のなかには誰に依頼すれば良いのかさえ分からない人もいる。そのような用件を誰に言えばよいのか分からない時でも、「e-組合」の利用により的確な人物(この場合は殆どが理事長と思われる)にメッセージが届けられ対応出来るようになっている。さらに、その対応が成されない場合には理事会や管理会社に警告メールが行くようになっているなど、確実に事案の処理がなされる仕組みとなっている。
また、電話連絡であれば、相手の都合や時間を気にしてしまうところであるが、このシステムはメール利用のため、その気兼ね無しに目的が果たせるというのも大きな強みだ。理事会運営においても、理事長などからの連絡がシステムを介して理事会メンバー全員に行なえる。忙しいビジネスマンがメンバーに入っているなどの理由で、なかなか連絡が回らないという連絡事項の滞留が発生しにくく、理事会事務でのスピーディーさには導入済みの管理組合からは大きな評価を得ているという。
人間関係が希薄になる今のマンションライフのなかで上手くコミュニケーションを取っていくひとつの有力な手段といえる。次回管理会社からの視点でこのシステムを見てみる。
【神田 将秀】
「プラネス株式会社」
住 所:福岡市博多区御供所町2-63 博多パルビル2階
電 話:(092)281-3160
FAX:(092)281-3135
e-Mail:infor@planes.co.jp
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