林原グループの特徴のひとつとして、メセナ活動に積極的に取り組んでいたことがあげられる。同グループの財団法人が運営する林原美術館には、備前池田家伝来の宝物(ほうもつ)が多数収蔵されている。館内での撮影はご法度であるため写真は割愛するが、重要文化財クラスの展示品の数々には圧倒されるばかりである。
今回紹介したほかにも、チンパンジーの研究施設やグループが運営する商業施設など、同社にまつわる施設がいくつも存在する。なかにはメガバンク系信託銀行が食指を伸ばしたホテルなどもあり、これらの施設の行く末も気にかかる。
現在のところ、メインバンクの中国銀行はつなぎ融資として40億円を拠出する旨を公表している。岡山経済に多大な影響を及ぼす事案だけに、今後とも同グループの動向が注目される。
*記事へのご意見はこちら