9日、長崎県佐世保市の長崎国際大学は、福岡市の日本語学校、西日本国際教育学院と留学生受け入れに関する協定を締結した。協定書の内容には、学院で学んだ学生に対して、特別な入試制度を設けたり、大学の教員を学院に派遣し、観光分野についての講義を行なったりすることが盛り込まれている。
長崎国際大学は3学部4学科、定員が1,800人の比較的小規模な大学だ。そのうち留学生の割合は約260人で、ほとんどが韓国や中国からの学生だが、同大学は国際観光学科という個性的な学科を持ち、キャンパスからすぐ近所にあるハウステンボスが実習の場にもなっている。留学生のほとんどはハウステンボスでアルバイトを経験することもあり、潮谷義子学長は「今回の協定締結で、さらなる留学生受け入れに力を入れていきたい」と語る。
大学全入時代に突入し、定員割れの大学が続出しているなか、どの大学も学生の確保に躍起だ。パナソニックやイオンなど、大手企業が学生の採用を留学生にシフトしていく中、留学生を多く受け入れることは、大学の就職率アップにもつながる。【杉本 尚大】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら