<日本人の団結の始まり>
今回の地震では、岩手・宮城・福島の三県が大打撃を受けただけではない。東京都市部の生活者たちも痛手を被っている。少なくとも、5,000万人の人たちが被災者になった。ここに被害者同士の結束が生まれてくる。町を失った人も難儀であるし、都市生活者も往生している。この危機を「突破しよう!」と、互いにスクラムを組み始めた。支援義捐金の集まりも好調のようだ。ボランティアの動きも活発である。こういう難局のときには、「日本人の根源」を問い詰める思考が流行ることは、日本人の特性である。
一方で、福島原子力発電所では、休止していた4号機までもが炎上したとは笑止千万だ。東京電力の脳天気さを糾弾することはさて置き、まずは「原子力発電に頼らない社会システムの構築」を、全国民で真剣に激論し始めよう。そして、新しい生活スタイルの価値を確認し、確立していくことだ。この過程を潜り抜けると、新しい日本の社会が蘇生できるのではないか!!
<新たな国土建設のフロンティア精神に燃える>
今回の津波に破壊された地域の人々は、被害区域を捨て、まったく別の新天地での町づくりをすることが迫られている。今回の被害地区のエリアは、かつての阪神・淡路大震災と比較してもケタ違いに広い。広範囲で復興工事が開始されれば、建設関連業種が潤い始めるであろう。政府も復興国債の連発で、本気でテコ入れする。そうなれば、内需主導の景気浮揚が達成する流れができる。
しかし、こういう旧来の景気回復のパターンを記述しているのではない。日本人の過半数が、新たな大地に国土建設するフロンティア精神に熱く熱く燃えるのであれば、日本は一挙に元気になる。地獄からの驚異的な生還力を発揮しよう!!
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