24日に告示される福岡県知事選の立候補予定者、元内閣広報官・小川洋氏(61)に、現知事・麻生渡氏の『傀儡(かいらい)』との見方が強まっている。調査報道サイト「HUNTER(ハンター)」が報じている。
福岡県選挙管理委員会に提出された政治団体設立届によると、小川洋氏陣営の政治団体「小川洋後援会」および「福岡県の未来をつくる会」の会計責任者は、麻生氏の資金管理団体の会計責任者が兼任で行なっていることになる。
また、ふたつの政治団体の代表者は、九州電力(株)の代表取締役会長・松尾新吾氏。すなわち、九州経済界のトップが先陣を切って応援するかたちである。
一方で、連合福岡、創価学会など、各政党の支持団体が政党よりも先に小川氏支持に回った。民主、自民、公明、社民などの政党も支持を表明。ほかに知事選への出馬を予定しているのは共産党推薦の元北九州市議・田村貴昭氏(49)のみ。告示を待たずして県民の間では、"しらけムード"が漂い始めている。
「HUNTER」は、傀儡(かいらい)政権誕生に警鐘を鳴らすほか、小川洋氏擁立に至るまでの経緯を解説している(関連リンク参照)。
「舞台裏で見え隠れするのは、ダブル麻生(麻生太郎元首相、麻生渡福岡県知事)の権力への執着だけで、残念ながら、小川氏自身の独創的な政策や県政改革に関する言葉は聞こえてこない。投票率が低いと見て、組織の人間だけを相手に選挙をするつもりかもしれないが、そうなると、県民不在の県政にますます拍車がかかる」(同サイトより引用、カッコ内は補足)
▼関連リンク
・調査報道サイト「HUNTER」
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