昨年(2010年)のエコポイント制度の影響を受け、従来は住宅建設向け需要が大半を占めていたグラスウールなどの断熱材が冷蔵庫、エアコンなどの家電向け需要で急増し、極度の品不足に陥ったことは記憶に新しい。さらに主として関東地区のパワービルダーによる低価格分譲住宅の急伸および政策効果による長期優良住宅需要の伸びに伴いスギ、ヒノキなどの国産材が極端な品不足に陥った。国産材については住宅需要だけでなく、輸出梱包等の産業用資材に用いても補助金が支給されることも品不足に輪をかける結果となった。
09年に78万戸台まで落込んだ新設住宅着工戸数が10年に増勢に転じたことも大きい。サブプライムローン問題やリーマン・ショックにより先進国が低成長から脱しきれていないなかで新興国は高成長を続けている。
日本の企業も新興国向けのシフトを採り始めた効果からようやく低迷を脱しつつあるなかで、残業代が増えることや政府の住宅向けの諸施策により新設住宅着工戸数の伸びもさらに上向こうとしていた矢先、今回の東日本大震災に見舞われた。政府が打ち出した仮設住宅3万戸建設推進に対してすでに3万2千戸以上が建設される運びとなっている...(⇒つづきを読む)
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