昨年来、福岡でも複数の建築工事をこなしていた池田建設(本社:東京都港区)。メイン行であった日本振興銀行の破たんに伴い動向が注目されていた同社だが、このたびZENホールディングス(本社:東京都千代田区)と資本業務提携契約を締結したことが明らかになった。
池田建設は80年の歴史をもつ総合建設業者。かつて民事再生法下で再建を試み、その後NISグループ傘下に入った経緯がある。その際、NIS建設として新たに設立された会社が商号を改め、現在の池田建設に至る。
グループ傘下入り後は順調に業績を伸ばした同社。しかし、メイン行の破たんと業界環境悪化とで注目を集めることになり、昨年末から今年初めにかけて様々な動きが見られていた。保有していた有価証券の放出や転換社債型新株予約権付社債の発行、加えて3月末には大幅減資と資本準備金の全額取り崩しも予定されている。
そのようななかで打ち出されたのが今回の資本業務提携の話である。最終的にはZENグループの完全子会社に移行する予定とされるが、信用力増強と円滑な資金調達のための強力な一手となるのか、取引先は固唾をのんで見守っている。
【田口】
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