(株)ヒロカネ
恒常的な赤字体質
調和工業九州(株)
収益改善で挽回図る
■電気工事(福岡)/吉田電機(株)
受注不振 破産手続開始決定 負債総額 約8,000万円
代 表 : 吉田 修
所在地 : 福岡市中央区薬院2-6-19
設 立 : 1959年3月
資本金 : 1,300万円
年 商 : (10/3)約7,100万円
3月2日、同社は福岡地裁から破産手続開始決定を受けた。申請代理人は安東哲弁護士(伊藤・安東法律事務所、福岡市中央区赤坂1-10-7、電話:092-738-7661)。破産管財人は五十川伸弁護士(警固法律事務所、福岡市中央区警固2-12-12、電話:092-724-7600)。負債総額は約8,000万円が見込まれる。
■コンクリート、文化財補修工事(福岡)/正栄建装(株)
【続報】債権者判明 負債総額 約2億4,600万円
代 表 : 安達 正則
所在地 : 福岡市南区的場1-26-11
設 立 : 1988年6月
資本金 : 1,500万円
年 商 : (10/3)3億1,226万円
弊誌1月20日号「モルグ」にて既報の同社は、3月14日に福岡地裁より破産手続開始決定を受けた。申請代理人は松井仁弁護士(福岡国際法律事務所、福岡市中央区赤坂1-15-33、電話:092-781-7440)。破産管財人は福島康夫弁護士(福島法律事務所、福岡市中央区大名2-2-26、電話:092-781-5666)。負債総額は約2億4,600万円が見込まれる。
■樹脂製品製造・加工(北九州)/(有)スミレ製作所
焦げ付き 破産手続申請準備中 負債総額 約1億6,000万円
代 表 : 松本 啓治
所在地 : 福岡県遠賀郡遠賀町鬼津1670-1
登記上 : 北九州市八幡西区浅川学園台1-1-125
設 立 : 1984年11月
資本金 : 300万円
年 商 : (10/3)約1億円
同社は3月17日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、破産手続申請の準備に入った。担当は桑原善郎弁護士(桑原善郎法律事務所、北九州市小倉北区金田1-8-5、電話:093-571-9400)。負債総額は約1億6,000万円が見込まれる。
■熊本(内装工事)/(株)ミウラ
受注不振 破産手続申請準備中 負債総額 約1億4,000万円
代 表 : 三浦 幸一郎
所在地 : 熊本市春日5-6-1
設 立 : 1996年6月
資本金 : 1,200万円
年 商 : (10/6)1億6,539万円
3月8日、同社は破産手続申請準備に入った。申請代理人は津留清弁護士(津留山村法律事務所、熊本市紺屋今町2-1、電話:096-312-8511)ほか2名。負債総額は約1億4,000万円が見込まれる。
■特集・旧体質の象徴 談合
独禁法、価格カルテル、談合...規制強化の先に見えるものとは
公正取引委員会事務総局 九州事務所長 大塚 誠司 氏
年々増加している独占禁止法および下請法違反事件。制定より50年以上の歴史を持つ法律だが、時代に合わせて幾度となく法改正による規制強化が行なわれてきた。にもかかわらず、なぜ違反が増えるのか。公正取引委員会事務総局九州事務所長の大塚誠司氏に話をうかがった。
○公正取引委員会の役割
○談合=悪いという認識?
○敷居を低くし身近な存在に
○《解説》敷居の高さを感じず行政機関を活用すべき
建設業者向けの「駆け込みホットライン」
■特集・旧体質の象徴 談合
脱談合が進む一方で変わらない不公平な競争環境
建設業界では談合がほとんどなくなった。政府が談合やカルテルの主犯企業に対して、独禁法の改正などにより制裁を強化してきた成果とも言える。談合の最大の問題点は、受注者や価格の決定権が、本来の決定権者である発注者から受注者に移ってしまうことにある。これは競争原理に反しており、不公平な状況を生み出す。では、談合なき時代となった現在の建設業界は公平な市場だろうか。答えは否である。ここでは談合問題を中心に建設業界の問題点を考えてみる。
○指名競争入札が談合の温床という指摘
○一般競争入札増加がくじ引きを多く生む
○減らない業者数と不要な準大手ゼネコン
○国土交通省の無策が業界を荒廃させる
■特集・旧体質の象徴 談合
筑紫野市、山神水道企業団 官製談合の余波
福岡都市圏のベッドタウンとして2009年5月に人口が10万人を突破した筑紫野市。だが、過去に職員の不祥事問題などが起こり、そのつど問題視されてきた。同年1月、同市市長が団長を務める山神水道企業団の不正入札事件が2件起こり、今年1月30日に投開票された市長選挙もその影響を少なからず受けたかたちで、新市長が誕生した。果たして、新たに筑紫野市を率いることになった市長は、この体質を改善できるのか。
○異例としか言いようがない事件に
○NOを突き付けた筑紫野市民
○事件の調査報告書を新市長の名で公開
■流通大競争時代
丸和、ユアーズ5月合併へ 営業力、どう立て直す
(株)丸和と(株)ユアーズは事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)に基づき5月1日合併する。丸和の2011年1月期決算は2期連続の大幅最終赤字を計上し、債務超過に転落。前途の険しさを浮き彫りにした。営業地域を北九州と山口県に集約し店舗網を縮小して生き残りを図るが、売上減に歯止めがかかっていない。親会社のユアーズも収益力が低下している。新会社は、早急に営業力の建て直しを迫られる。
○競合が相次ぎ進出
○債務超過に転落
○営業力が低下
○前途多難な新会社
○なお重い借入負担
○性急すぎた改革
○決め手欠く再建策
■ズームアップ
史上最悪の公害企業 東京電力の背負う十字架
もはや天災ではない。明らかに東京電力による人災だ。東電の福島第一原子力発電所の爆発やそれにともなう放射能漏れは、初動に出遅れて後手に回るうちに被害が拡大した典型的な人災である。リスクをとって決断するマネジメントの胆力が、まったく欠落している。記者会見は、責任を取らされたくないおどおどした小役人体質の中間管理職ばかりが登場する。肝心要のトップが出てこないのだ。一企業の凡愚な経営陣が、日本を滅亡の危機に追い込んでいる。
○悪しき負の伝統
○特殊な原子力マフィア
○恐ろしく責任感がない
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