住宅機器メーカー大手のTOTO(北九州市小倉北区)は3月28日、東北地方太平洋沖地震の影響による商品納期遅延と、一部商品の受注の停止を発表した。
同社によると、「社内の生産・配送拠点だけではなく、原材料・部品等の仕入先についても多大な被害が発生しています。また、計画停電等の影響により、安定した生産ができない状況が続いて工場の稼動率も低下し、今後、原材料・部品の調達不足が発生する可能性があります。被災地への優先的な供給は優先的に行なってまいります。通常の受注・生産・流通体制へ戻るメドは、現況未定です」とコメント。また、当面のシステムキッチンの新規受注停止も発表。全社でできる限り復旧に向けて努めていくことを表明している。
業界のトップクラス企業である同社の表明は、今後の住宅関連資材の不足を象徴するかのようである。
【河原 清明】
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