<信頼関係の充実が成功のカギ>
アイドルグッズやステーショナリーグッズの企画、制作、販売を手がける㈲サンパルランド。ポスターやカレンダー、文具など多様な商品群は数千種のアイテム数を誇り、ティーンエイジャーからの圧倒的な支持を集めている。生活を豊かに、潤いのあるものに。これが同社の花田久美子社長の思いだ。その夢のある商品が生まれる裏には、韓国や中国といったアジアとのつながりがあった。
ポスターなど印刷物の商品は国内でつくるものの、文具などの商品は韓国、中国の提携会社での生産を行なっている。「多様な商品を大ロット、小ロットにかかわらず素早く対応してくれる提携企業には大変お世話になっています。仕事の進め方や考え方などに国の差はあると、取引を始めたころは思いましたが、信頼関係が構築された今では何の問題もなくなりました」(花田社長)。
納期に対する考え方などの違いで、次のようなトラブルになったこともあったという。商品を量産する前には、まず試作品をつくる。日本ならば試作品で了解をとってから量産するが、ある外国企業では納期の関係から試作品をつくると同時に量産を始めてしまった。結果として、少しイメージと違うものを購入することになってしまったのだという。「こちらが普通だと思っていたことが、違う場合もあります。細かいところではギャップを感じますが、そこはしっかりとした信頼関係が結べればすべて解決されます。やはり、人間と人間であることには変わりないですから、思いをともにしさえすれば、国の違いは関係ないですね」(花田社長)。
<韓流アイドルのグッズ制作を受注>
こうしたスタンスで仕事を重ねるうちに、韓国の芸能プロダクションからグッズを制作してほしいと申し出られるほどになった。韓国のモデルユニット「DANJO K-men's」だ。オリジナルTシャツやポスターなどグッズのデザインから制作までを依頼され、今も良好な関係が築けているという。
今年3月には、サンパルランドが運営するグッズショップ「アイドルグッズ・ティーンズ」においてDANJO K-men'sの握手会、撮影会が開かれた。「彼らは非常に謙虚で気持ちが良い青年たちですよ。彼らはイベント前日に東京で今回の大地震に遭遇しました。そこで彼らはすぐにグッズの売上の一部を震災義援金として寄付することを決めたのです。韓国、日本と国は違っても気持ちは同じです。優しいですし、頼もしいし、何より格好いいですよ(笑)」(花田社長)。
国の違いは大きな問題にならない。思いを共有することこそ、国境を越える何より大切な部分なのだと花田社長は語る。
サンパルランドは今後、より多くの人の生活を豊かにしたいと、通信販売を強化し、店舗を全国規模で増やしていきたい考えだ。さらに、できることならば韓国や中国でも店舗を展開していきたいと花田社長。「国内ではアジアのトレンドを発信し、海外では日本のトレンドを発信できるようになれば、より身近に互いの国のことを感じられるようになると思います。私ができることは小さなことですが、それでも架け橋になることができたら幸せですね」。
【柳 茂嘉】
(有)サンパルランド
所在地:福岡県筑紫郡那珂川町西隈3-7-14
設 立:1992年4月
資本金:300万円
TEL:092-953-2-75
URL:http://www.sunpal-l.jp
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