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チャイナビジネス最前線

輸入ビジネス起業で成功する方法(1)
チャイナビジネス最前線
2011年3月30日 14:05

 ジェトロ認定貿易アドバイザーで、輸入ビジネス25年のキャリアを持つ大須賀祐氏による輸入ビジネス起業で成功をおさめるノウハウを伝授するセミナー(福岡アジアビジネス協議会主催)がおこなわれた。

<輸入ビジネスで成功するには?>

大須賀祐氏 輸入ビジネスは魅力的だ。わたしは25年に渡って輸入ビジネスに関わってきているが、今回のセミナーでは、まったくのゼロから始めて、最低でも年収1,000万円ほど稼ぐためにはどうしたらいいかを伝授したいと思っている。輸入ビジネスの第一歩を踏み出すには資金は0円でも可能だ。成功する秘けつはこれだとは言えないが、失敗をひとつひとつ解決していけばよい。わたしは長年、輸入ビジネスに携わっていくなかで、数多くの失敗を経験した。その失敗を乗り越える方法、失敗を回避する方法を学ぶことが、成功の秘けつだと思っている。

<なぜ今、輸入ビジネスなのか?>

 そもそも日本には「定価」という概念がある。この「定価」という概念は世界中探しても日本だけである。定価というものは、百貨店が台頭しはじめた戦後の復興期に、あまりに多くの商品を扱う百貨店の従業員が価格を決められないので、メーカーに価格を決めてもらったというのが始まりのようだ。わたしは物をつくるメーカーが価格を決めるのはおこがましいと思う。ものの値段を決めるのは売る人間の仕事なのだ。

セミナーの様子 海外に目をやると、それは当たり前のことだ。なので、海外ですごく安く仕入れた商品に、日本でものすごく高い値段をつけても何ら問題はないのだ。私の知人で、イヤリングなどのアクセサリーをアジアのある国では10円で仕入れて、日本では1,980円で売っている人がいる。その方は初めて輸入ビジネスをした方だが、大成功している。こういうことも輸入ビジネスではまかり通るのだ。

 わたしが輸入ビジネスにおいて、どういう商品を扱えばよいかとよく聞かれることがあるが、決まって答えるのは、最低でも粗利益率が50%以上のものを選ぶと良いと答える。一応、わたしの専門分野は生活雑貨類なので、食品などは対象にしていないが、アジアなど物価の安い地域で、効率的にものを仕入れて、日本で高い値段をつけて売る方法は、輸入ビジネスの常套手段なのだ。

(つづく)

【杉本 尚大】

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