これは沖縄にある某病院のデータであるが、2010年８月１日から31日までの１カ月間で、実際にエスコットを夏場に利用して13万9,553キロワット使用して、前年対比の削減額が75万9,687万円となった（図1参照）。エアコンを最も使用する８月に最も効果を発揮している。省エネのシステムとしては、運転の合間に送風の時間を数分間織り込むことで、電気代を削減するというもの。通常運転と送風の組み合わせで電気代の削減率を10％～40％に調整する。なお、他の病院では2008年度に年間削減実数で286万2,718円削減し、年間リース料を差し引いても年間利益で135万6,418円残した所もある（図2参照）。このシステムは、エアコンを24時間使用しているコンビニエンスストアやファミリーレストランなどの小売店、工場などに月間総電力容量80キロワット使用する所で、とくに効果的とされている。

　今年４月から電気料金への太陽光発電促進付加金が加算され、九州電力では１kWあたり0.07円を加算することを経済産業省へ申請し た。つまり、昨年はゼロ加算だった電気料金が、４月より実質値上げになる。また、デフレ経済のなかで計画停電を回避するためにも、それぞれの企業が節電に意識を持って取り組むことが不可欠となる。
　なお、同システムの代理店であるアイルエコでは、現在エスコットの詳細な資料や問い合わせを随時受け付けている。また、現地を実際に 確認し、導入するメリットの有無を含めた見積もり作成も無料で行なっている。まずは、同社にお問合せを。

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