<事業者としての自覚が欠落、販売する資格なし>
ボイラー爆発の被害を受けた近隣の声を聞いて回ったが損害賠償を受けた方は聞く限りひとりもいなかった。一番被害がひどかった焼き鳥店店主に話を聞いた。事故があった12月末は忘年会シーズンで年一番の掻き入れ時であるが、ボイラーの直撃を受け2階の宴会場は一切使用できなくなっている。事故時に応急措置として屋根に張られたビニールシートが今尚はためいていることからも分かるように、宮崎氏からの賠償はなされていない。
「保険に入っていたため、ある程度の営業保証と修繕は可能だが元通りにすることは不可能。早く賠償の話を前進させて全面営業に繋げたいのだが、賠償の話が二転三転してまったく進んでないのが現状」と語る。近隣の被害を受けた事業者や住民も同様のコメントだった。
最大の問題は、宮崎氏に事業者、経営者としての自覚が欠落していることである。その土地で商い、ましてや大きなボイラーを数台使用するという商売を行なうのであればまず近隣住人への説明、そして事故などがあれば密に連絡を取りケアをしていくという社会的義務がある。あえて書くまでも無いことだがこの宮崎氏からはかけらも感じられない。このような地域との共存精神のない事業者は商売をする資格はない。
現在、粕屋警察署などでは原因特定などの調査を行なっている最中であるが、原因はともあれこのような事業者を放置せず、行政当局は即刻事業の停止指導をすべきである。そして、一刻も早くこの事故の被害者に対する保証が行なわれることを願いたい。
【神田 将秀】
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