3月16日から5日間、北京市で、「北九州チャレンジショップin北京」(北九州市産業経済局主催)が開かれた。この催しは、2009年12月に習近平中国国家副主席が北九州市を訪問したことを機に、北京での知名度アップを目的として、北九州産の工業製品や食品などを展示するイベントだ。
これまで北九州市は、姉妹都市の大連市に常設のチャレンジショップを持っているが、北京では初の試みだ。今回は北京市内の富裕層が集まるショッピングモールの一角に11社の商材が展示された。ほとんどが北九州市に本拠地を置き、中国に現地法人のある会社ばかりだ。
今年4月に大連市に現地法人を設立する予定の「日本がん研究所株式会社」は、酵素やフコイダンなどの健康食品を出展した。急激に都市化が進み、環境汚染がひどくなったことや、食生活が豊かになったことなどから、中国でも生活習慣病が増えている。とりわけがんの発症率は毎年1割以上増えているとあって、中国国民の健康食品への関心は高い。今回のチャレンジショップへの出展で、北京の一般消費者の反応をじかに感じられたのは大きな収穫だったと、日本がん研究所の掛江一也代表は話した。
【杉本 尚大】
*記事へのご意見はこちら