21日、福岡市早良区西新で、国際協力NGOフリーピース(福岡市博多区、森田卓也代表理事)による東北地方太平洋沖地震による被災者支援のための募金活動が行なわれた。この活動には、アフリカのセネガル共和国から日本に留学し、九州大学経済学部で経済システム(博士課程)を専攻しているジャワラ・バラス氏も参加。雨のなか通行人へ協力を呼びかけた。
フリーピースは、アフリカの国々へ教育普及による国際協力を目的として2010年10月に設立された。バラス氏は同NGO結成式の講演で、セネガルの農村部において家の農作業を手伝うためにすべての子供が学校に行けないという現状を説明し、支援を呼びかけていた。
同NGO副代表理事の岩本達夫氏によると、セネガルへまず農耕機械を送ることを目標にして活動を続けていたが、東北地方太平洋沖地震の発生に伴い、従来の活動を一時休止。地震被災者の支援活動に専念することにしたという。
被災地への義援金活動は、留学生として日本に滞在し、日本人との交流を続けているバラス氏も賛同。街頭の募金活動に際し、事前準備から積極的に手伝った。生憎の空模様で人通りが少ないなか集まった義援金は6万4,028円。高齢者や幼い子供、小中学生が、自分の小遣いから寄付を行なう姿が印象的だった。なかにはバラス氏に対し、「日本人のためにありがとう」と、声をかける女性もいた。
今後もフリーピースは、地震被災者への支援活動を行なっていく。そのなかで集めた義援金は、被災地へ赴くボランティアの活動資金として寄付する考え。また、可能な限り、被災地での支援活動にも取り組む方針である。
<お問い合せ>
国際協力NGOフリーピース
TEL:092-262-2360
URL:http://free-peace.org/
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