10日、投開票が行なわれた福岡県知事選は、無所属の新人で民主・自民・公明・社民・国民新の与野党5党が支持・支援した元内閣広報官・小川洋氏(61)が、112万8,853票を獲得し、共産党が推薦した無所属の新人、元北九州市議・田村貴昭氏(49)を破り、初当選した。
小川氏はあいさつで、地域の特色を活かして「県民幸福度日本一を目指す」と抱負を語った。その後、記者からの質問に対し、麻生県政を継承する旨を述べ、「麻生知事がまいた種、新成長分野などの花を開かせたい」と述べた。また、東日本大震災を受けて、「まずは地域の防災対策を見直す」とのコメントした。
41.52%と、前回(2007年)の知事選における投票率49.04%から7.52ポイント下がった結果については、「コメントは難しいが、自分の考え、ビジョンについては説明してきた。大震災後だからこそ、選挙は重要だが...」と、言葉を濁した。
一方、小川氏の選対本部長および後援会長を務めた、九州電力会長・松尾新吾氏は、投票率に関する記者からの質問に「若年層に関心の低さがうかがえる。『決まっているから選挙に行かなくてもいいという安心感があったのではないか』とした上で「投票は義務なのだから行かないといけない」と述べた。また、福島第一原発の事故による原子力発電の今後については、「理解を深めながら、安定した供給を図りたい」と語った。
福岡県選挙管理委員会の開票結果発表については以下の通り。
小川 洋氏(61) 無所属 新 112万8,853票 当選
田村貴昭氏(49) 無所属 新 47万4,445票
当日有権者数 406万2,751人
投票総数 168万7,010票(41.52%)
有効投票数 168万6,976票
無効票 8万3,678票(4.96%)
持ち帰り・不受理 34票
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら