11日、(株)マルマエ(本社:鹿児島県出水市、前田俊一社長)は10年10月13日に公表した業績予想の修正と、11年8月期において見込まれる特別損失の計上を発表した。
■11年8月期 第2四半期 累計期間 業績予想の修正(10年9月1日~11年2月28日)
修正の理由について、第2四半期累計期間の売上高については、装置組立事業で受注キャンセルが発生したことに伴い5,900万円の売上減少が発生したものの、精密切削加工事業おいてスマートフォンやタブレット型パソコン需要拡大による受注の増加があり、当初予定よりも売上が増加したことから、売上高が増加する見込みとなったため。
利益面については、装置組立事業において受注キャンセルに伴い材料費が減少したことと、精密切削加工事業において売上高の増加に伴った製造原価は増加しながらも、売上が拡大したことにより営業損失は減少した。また営業損益の改善に加え、経常損失も改善したものの、当期純利益においては事業再生ADR手続に関連した特別損失の計上により当初予定を下回る見込みとなったとしている。
【売上高】
前回発表予想:5億4,100万円
今回修正予想:5億9,400万円
増減額:5,300万円
【営業利益】
前回発表予想:▲7,600万円
今回修正予想:▲3,100万円
増減額:4,500万円
【経常利益】
前回発表予想:▲1億1,000万円
今回修正予想:▲5,000万円
増減額:6,000万円
【当期純利益】
前回発表予想:▲1億2,600万円
今回修正予想:▲2億500万円
増減額:▲7,900万円
■特別損失の計上
3月14日に公表した事業再生ADR手続による事業再生を目指していることから、事業再生計画案に含まれる生産構造改革の余剰資源削減の一環として、熊本事業所(熊本県菊池郡大津町)の閉鎖と大型溶接装置導入計画の中止を決定した。
これにより、固定資産の減損損失1億900万円を計上。また事業再生ADR手続に伴う事業構造改善費用として4,100万円を特別損失として計上するとしている。
なお、熊本事業所は5月31日に閉鎖予定。
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