きょう(18日)、みんなの党は、福岡市役所で記者会見を開き、福岡市議会で同党のみの独立会派として活動していくことを発表した。同会派には平成会代表の高山博光市議(城南区)も参加する。
高山市議は初当選以来、9期連続でトップ当選を果たした大ベテラン議員。みんなの党については、自民党を離脱したという同じ経歴を持つ同党代表の渡辺喜美氏に共感を抱き、政策面でも「私がやってきたことと全部一緒である」と語った。みんなの党へは、16日に入党していたという。なお、今回の加入に伴い、自らが代表を務めていた政治団体「平成会」は解散。会派内では顧問役を務める。
高山市議が加入したことで、みんなの党の会派は、福岡市議会における申し合わせ事項で決まっている「交渉団体」となる。「交渉団体」とは、議員数4名以上の会派から認められる交渉の相手方として認められる団体のこと。所属議員数に応じて議会運営委員会における委員数が割り振られるほか、常任委員長が「交渉団体」から選ばれるなど、所属議員3名以下の「非交渉団体」とは、活動内容に差がある。
なお、みんなの党の福岡市議会における陣容は、代表・吉武輝実氏(東区)、副代表 兼幹事長・寺島浩幸氏(西区)、副代表 兼 総務会長・富永周行氏(南区)。正式な会派名については、あす(19日)中に決定するとしており、期限である20日に届出を提出する。
また、同党の候補者が福岡市議選で掲げたローカル・アジェンダ(福岡市版政策課題)については、「増税の前にやるべきことがある。政治家と役人が自ら身を切るべき」(吉武氏)、「天下りの根絶、外郭団体の削減」(寺島氏)などの点を強調。東日本大震災を受けて防災対策にも力点を置くとした。
同党は、高山市議のほかにも声をかけている2、3名がいることを明らかにしており、「政策に賛同されるならば、拒む理由はない」としている。
【山下 康太】
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