日本損害保険協会は4月15日、14日現在で東北地方太平洋沖地震に関わる地震保険の支払件数および金額を公表した。
支払件数84,033件、支払金額1,104億1,508万円。ちなみに、1995年1月の阪神淡路大震災時は783億円、2005年3月の福岡県西方沖地震時は169億円の保険金支払がなされている。すでに阪神淡路大震災時の金額を超えており、過去で一番の支払規模になる。
この保険金支払件数と金額を見ると、今回の大震災の残した傷跡がいかに甚大であるか、改めて現実を突きつけられたかたちだ。同協会は、迅速な支払業務を遂行していくことを表明している。
すべてを失った被災地の復興には、まず当座の生活資金が必要なことは言うまでもない。全国、全世界からの義援金が被災に関わる方々に有効に使われることとともに、保険金の1日も早い給付が待たれる。また、地震保険への未加入者も他人事ではない。加入への検討もすべきだろう。
【河原 清明】
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