高齢社会の進展とともに、現在、高齢者は約3,000万人。このうちの約1,000万人が「要介護者」と言われる。高齢化が進み、生活習慣病やその後遺症に悩む人が増えている。現在、4人に1人は生活習慣病にかかっていると言われ、国民医療費は、毎年1兆円ずつアップ。厚生労働省の国民医療費に関する資料(2010年11月24日発表)によると、2008年度の一般診療医療費は約26兆円、国民医療費は約34.8兆円。生活習慣病の比率(対国民医療費)は23.6%、生活習慣病の比率(対一般診療医療費)は31.6%となっている。
<力の結集が患者への最良のサービス>
国民の健康、生活を脅かすのは、疾病だけではない。3月11日に東北関東地方を襲った大震災や台風などの自然災害を始め、さまざまな事故も起きている。
こうした時代に最も必要となるのが、医療や福祉、看護、食生活・栄養管理、ストレスケアなどの分野の専門家が連携し、多職種連携で患者のケアに当たること。いわゆる「チーム医療」の実践。病気やケガをした患者の場合、診断→検査→治療→リハビリといった流れをたどるが、一分野の専門職では十分な対応ができない。
従来型の医療モデルでは、医療従事者がすべて医師のもとに入ってしまい、それぞれの専門性が発揮できず...(⇒つづきを読む)
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