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コダマの核心

ライオンズクラブの根元的活性化の視座(2)~大小「社会貢献個人・組織」が目立つ
コダマの核心
2011年5月10日 07:00

<中小企業のオヤジでも凄い貢献に挑戦>

 昔はライオンズクラブに入会することこそが『ステイタスシンボル』であった。「ライオンズクラブは社会奉仕団体の組織」という権威が社会中いたるところに定着していたからだ。この『社会奉仕団体』というブランドが最近では錆ついてきているようだ。あまり誇らしげに語られなくなったのは事実である。社会奉仕活動の組織が乱立し多様な貢献をしているの当世の流れだ。「ライオンズクラブ」が束になっても適わない存在もある。

CMCで建てた中学校 その一例が「ペシャワール会」の中村哲氏の活動だ(福岡市が本部)。この会の事業規模は年間15億円。これだけの支援カンパが1年間で集まってくるのである。中村哲氏の活動に刺激を受けたのが高校・大学の後輩に当たる「カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)」の大谷賢二氏である。カンボジア現地に専従者を置き地雷撤去を行っているほか、地元でのラジオ放送の運営、学校建設なども展開している。大谷氏の凄いのは支援金を仰がずに事業で活動資金を稼いできたことである。

 ある飲食店の経営者の行為を紹介しよう。生まれ育った故郷の屋敷跡地周囲の土地1万坪を5年がかりで購入した。この場所に1,000本の桜公園を建設し始めた。最初の構想の70%は形になっている。建設当初の頃は土日に自ら現地に出かけて土方作業してきた。この桜公園の特色はあらゆる種類の桜の木を集めている。だから1年間の内、2カ月を除けば年中桜の花が見えるというのが売りなのだ。この経営者がしみじみと語る。「地元の人たちが喜んでくれるのが嬉しい」。

<大震災への剛毅な支援金を寄贈>

 ライオンズクラブも東日本震災には素早い対応をした。「さすがライオンズクラブ」と評価を得たが、どうも影が薄い。1企業、1個人で桁違いの貢献をしている例が数多くあるからだ。ソフトバンクの孫氏の100億円のカンパは想像を絶する金額である。「あれは売名行為だ。何か商売の魂胆がある」という批判が白々しく感じさせるほど迫力ある行為であった。

 孫氏の支援規模は化け物的快挙であったが、これは例外としても福岡でも素晴らしい行動を貫徹した経営者の例は枚挙に暇がない。筆者は高島福岡市長(日本赤十字社福岡支部長を兼ねる)に義援金を渡す現場に度々、立ち会った。単独企業で1,000万円を渡すところを目撃して非常に感動した。「この経営者はケチと思っていたが、ここ一番で生きた金を使うのだな。見直した。やはり何よりも利益をだす経営をしなければ話にならない」と様々な想いが横切った。

 義援金の行為のなかで最大の感銘を受けたのは25年付き合っている土木業者の社長が350万円を高島市長に手渡したことである(若手の社員を被災現場にも派遣している)。そんなに余裕がある経営内容でないが、この経営者は「人助けこそが徳を積む」という信念を有している。阪神大震災のときもかなりの貢献(金も人も)をした。世のなかには「社会貢献こそが使命」という信念の下に桁違いの行動する人たちがいるのだ。待てよ!!われわれ、ライオンズパーソンは「ライオンズクラブの一員であることを免罪符にしているのではないか」という自問自答を行なう岐路に立たされているようだ。

(つづく)

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