大阪駅に誕生したJR大阪三越伊勢丹の地下1階に婦人靴、バック、アクセサリーが販売されているフロアがある。その一角に「カワイイ」をコンセプトとした「イセタンガール」というコーナーが設けられている。同コーナーは伊勢丹新宿店に次ぐ2店舗目で、関西エリアでは初である。
フロアは2カ所に分かれており、フロア北側は大学1年生から3年生の女性を対象に朝起きてから寝るまで常に「カワイイ」にこだわったアイテムを取り扱っている。このコーナーはセレクトショップになっており、若い女性向けの衣服だけでなく、女子目線のカワイイを意識した花柄のバック、リボンのついた水玉のポーチ、キャンディーを思わせるようなイヤホンといった雑貨も多く扱っている。
「くまのがっこう」のくまのぬいぐるみが着ているエプロンとおそろいのリボンとハートが施されたエプロンやリーとコラボした花柄刺繍の入ったジーンズをはじめ各ブランドと伊勢丹がコラボした商品も多く、同店でしか買えない物も多い。同コーナーのスタッフは「お客様は大学生が多いが、なかには母娘で来られ、母娘とも購入される方もいらっしゃいます。伊勢丹とブランドとのコラボ商品は、伊勢丹のバイヤーによって企画され作られますが、そこで店舗でのお客様の声が生かされることも多いです」と語った。
フロア南側には大学4年生から社会人の女性をターゲットにしたブランドアイテムのコーナーである。フロア南側入っているブランドのひとつ「バーバリーブルーレーベル」は阪急百貨店、阪神百貨店、大丸梅田店をはじめ大阪で8店舗存在する。フロア南側の5件のブランドはすべて周辺商業施設内にもあり、真新しさは感じられなかった。同コーナースタッフによると「ブランドは定期的に変わっていく予定」とのこと。その横にはイセタンガールスタイルを取り入れたカフェがある。
イセタンガールの北側は、南側とは分断されており伊勢丹から通路を挟んだ所にある。隣接する専門店街ルクアの一部のような作りになっており、ルクアと間違えられることも多いという。ルクアとも似た印象をうけるため、ルクアとの差別化を図っていくことが大事になってくるだろう。
また、梅田駅近くにはヘップファイブやヌー茶屋町といった百貨店以外の若い人に人気の商業施設も多くある。百貨店に行かない若者も多いなか、カワイイにこだわる若い女性をどこまで集められるか今後のポイントとなるだろう。
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