9日、(株)ワールドインテック(本社:北九州市小倉北区、伊井田 栄吉会長兼社長)は11年12月期 第1四半期決算(連結)を発表した。
当第1四半期連結会計期間の売上高は前年同期比28.1%増の98億600万円、経常利益は同比190.2%増の6億800万円、四半期純利益は同比242.1%増の4億3,100万円となった。
ファクトリー事業の売上高は前年同期比22.5%増の38億5,600万円、セグメント利益は同比18.7%増の1億9,100万円となった。
震災までは回復基調にあった半導体・自動車関連が当第1四半期を牽引していたものの、震災後は自動車関連を中心に全国的な操業休止なども発生したため、西日本を中心に飲料水や食品関係などの生活必需品メーカーの増産対応にシフトするなど、当第1四半期として被害は軽微だったとしている。しかし第2四半期以降は、顧客の休業が長期化した場合、予断を許さないとしている。
テクノ事業の売上高は前年同期比1.0%減の13億9,500万円、セグメント利益は同比15.9%増の1億100万円となった。
設計開発分野において自動車部品関連、精密機器関連を中心に受注を獲得し、安定した稼働率を確保した。生産技術分野およびSI分野においても高いクオリティを評価され、順調に推移したとしている。震災による影響は軽微。
R&D事業の売上高は前年同期比11.1%増の5億5,800万円、セグメント利益は同比94.2%増の6,500万円となった。
医薬・有機化学分野において受注を順調に獲得し、在籍・稼働率とも安定して推移した。震災による影響は軽微。
情報通信事業の売上高は前年同期比15.3%増の20億1,600万円、セグメント利益は同比50.1%減の600万円となった。
テレマーケティング・法人向け事業が苦戦するなか、スマートフォン市場が活況を呈したことで販売台数を下支えした。また、販売後に発生するストック収入についても順調に推移した。
不動産事業の売上高は13億2,300万円、セグメント利益は3億3,800万円となった。
当第1四半期において今期の販売物件の引き渡しを完了させたため、大きく売上を計上した。また来期に向けた販売準備をスタートさせ、再来期に向けた用地取得を行なったとしている。
そのほかの売上高は前年同期比22.2%減の6億5,600万円、セグメント利益は同比78.5%減の1,800万円となった。
半導体関連の部品・部材調達事業については、主要取引先における前工程の生産減により、後工程(組立)である海外拠点からの発注も減少したため、受注が計画を下回った。
地理情報システム(GIS)、障がい者教育・雇用支援を中心に事業展開を行なっている九州地理情報(株)については、行政官庁からの地図メンテナンスや電子化業務の受注獲得に努めたものの、売上高は前年実績を下回ったとしている。
▼関連リンク
⇒ワールドインテック
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら