17日、福岡市議会(定数62)は、臨時会を開催し、正副議長選挙を行なった。その結果、議長に森英鷹氏(自民)、副議長は大石修二氏(公明)が選出された。
正副議長選の詳細は以下の通り。議長選挙は、森英鷹氏(自民)39票、栃木義博氏(民主・市民ク)8票、宮本秀国氏(共産)5票、吉武輝実氏(みんな)4票、高田保男氏(社民)3票、無効票3票。副議長選挙は、大石修二氏(公明)32票、阿部正剛氏(民主・市民ク)8票、笠康雄氏(みらい)7票、星野美恵子氏(共産)5票、寺島浩幸氏(みんな)5票、池田良子氏(社民)3票、黒子秀勇樹氏(公明)1票、無効票1票という結果になった。いずれも投票総数62。
選出された森議長は、「これからの福岡市の発展と147万市民のより良い市民生活の実現のため、誠心誠意円滑なる議会運営に努めるとともに、議会の更なる活性化や議会機能の向上に向けて全力を傾注していく」と述べた。大石副議長は、「森議長を補佐し円滑な議会運営と議会の更なる活性化に努める」と述べた。
その後、新正副議長の会見が行なわれた。以下、会見の要旨。
■会見要旨
Q.就任の抱負は?
議長 福岡市はアジアの交流拠点都市として先人の汗と智恵により発展してきた。この智恵を継承しながら、これまで以上に効率的な自治体運営を行なう観点から執行機関に対する監視機能や政策立案機能など議会機能を更に高め、市民に開かれた福岡市議会の確立を目指すとともに、福岡市の更なる発展と147万市民のより良い市民生活ため尽力していきたい。
副議長 147万市民の期待に応えられるように、議長と力を合わせて頑張っていきたい。
Q.全国的に地方議会のあり方について問われていると思いますが、福岡市議会として議会改革についてどのようにお考えでしょうか。
議長 いろんな問題提起をしている地方自治体があるが、たとえば、阿久根市のように議論をとばして市長が専決処分をするということはあってはならない。二元代表制という形をとる以上、しっかりとした市長サイドと議会側の議論がなされなければならない。また、それが活発に行なわれるような改革をやっていかねばならない。
副議長 議会と行政側がしっかりと議論をして市民のためにお役に立ちたいと考えている。
Q.選挙ポスターや政務調査費など公金に対してのお考えは。
議長 選挙ポスターについては、それぞれの候補者がそれぞれの選挙のやり方のなかで適正に処理をしているものと考えている。政務調査費については、透明性を出しながらより自由があって調査をしやすいような簡単な方法がないのか模索していきたい。議員にはレベルの高い議論をするため勉強、調査研究をしてもらいたい。
副議長 一番大事なことは透明性。市民に少しの疑念も持たせてはならないと考えている。さらなる透明性の確保について議会で議論していきたい。
【吉澤 英朗】
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