コストコの出店ペースが上がっている。現在、国内で9店舗を展開する。99年の久山店の初出店から10年以上かけてじっくり展開してきたが、今夏には前橋、座間(群馬県)、京都八幡に一挙3店舗の出店を予定している。
既存の9店舗は九州、北海道、関西(尼崎)それぞれ1店舗、残りはすべて関東に集中している。1店舗あたりの売上高が大きく、広い商圏もしくは人口密集地で大きく集客するのが特長だ。久山店は九州全域および一部中国地区から広く集客している。
こうしたなかで、福岡県下では福岡市西部や北九州エリアで「コストコ出店用」として不動産土地を探す動きが生じている。コストコホールセールジャパン自身が北九州を含め15のエリアでの出店計画を持ち売場面積4,000坪以上で積極的に出店することを公表している。
しかし、これまでの大規模な店舗でこれ以上展開すると自社競合のリスクが生じる。今回探している物件について関係者は「北九州で1,000坪」と指摘する。これまでの店舗より格段に小さい。福岡西部について別の関係者は7,000m2と明らかにした。
コストコからコメントを得られなかったが、今後の多店舗化へ向けて小規模店舗開発に着手したと見られる。