<こども病院建て替え討議で高島市長の味がでた>
高島市長が選んだ3副市長はそれぞれの専門家であり仕事師である。もうそろそろ彼らに命じて「都市・福岡活性化」の政策を打ちだす時期に来ているよ! 「こども病院移転計画調査委員会」によって、高島市長の市政運営の原点は充分に理解できた。素晴らしいことだ。市民に不可解なことをすべて赤裸々にする姿勢は充分に評価できる。さすがマスコミ出身者、情報発信の手法には感服する。
また、福岡市職員たちにも市民への公僕精神を叩き込んだ成果もあげている。ところで吉田前市長時代から続いた「こども病院建て替え・移転」問題だけが福岡市政の緊急テーマではなかろうが。ここまで検証の公開化をしたのだから貴方が決めてよ。「アイランドシティ」でもどこでも決定する。その結果責任は高島市長が被れば良いことだ。高島市長自身がこのことは就任以来、公言していることである。まだやらなくてはならないことが山積している。
そこで高島市長は決定した。高度医療を優先したこども病院を「アイランドシティ」に新設する。現・こども病院の跡地には「成人病センター」建設を福岡医師会に相談する。この新病棟内に子供の2次医療を行なうゾーンを設置するというものだ。なかなか巧妙なアイディアだ。
<アジア中核都市の中味を具体化しよう>
まず、第一は「無駄撲滅キャンペーン」を徹底化すべきだ。弊社はもう一度、「お抱え公用車の廃止・民営化」の提案を行なう。また、高級職員天下りの実体を暴露、第三セクター経営の公表を明確に訴えていく。厳しい世のなかで国民・市民は生活にあえいでいる。福岡市関係者だけが甘い汁を吸うような構造は打破しなければならない。高島市長!!頼むよ!!
この『無駄撲滅キャンペーン』を具現化しつつ、市長が提唱している「アジア中核都市の一端を担う福岡」の具体化をお願いしたい。「アイランドシティ事業」は単なる不動産叩き売りに終始している。これでは情けない。アジア戦略に裏付けられた誘致策が検討されていいのではないか。また、福岡市内には広大な不動産の再開発地が目白押しである。九大六本松、九大箱崎キャンパス、那の津地区と数えたらきりがない。
高島市長が全国から優秀な専門家を結集させて自らの「アジア戦略を展望した都市論」を講釈すれば、そこから英知を引きださせる。一方では、福岡市民目線のご意見をお待ちする。専門家と市民との徹底した討論会を組織すれば良いではないか!! 都市再開発を単なる民間の営利追求ベースだけに頼らずに行政として「アジア戦略にプラスメリットがあるかどうか」を点検する必要があるだろう。
誰も彼もが「国際観光業」をうたっていることには異論がないが、それだけでは「都市・福岡」が潤っていけるはずもない(まだまだソフトの充実は必要であるが)。「新しい産業おこし」も求められている。また、何よりも福岡で力を蓄え、東京・アジアへ打って出る若手経営者を大量輩出するためのサポート策が緊急課題である。成功実例が二桁になってくると若い起業家たちが続々と誕生してくる。そうなれば「都市・福岡」は必ずや活性化し、蘇生される。
その元気さを背景に「安全・安心」の生活環境構築に着手して子供・老人が過ごせられる地域づくりに励んでいただきたい。仕事師の3副市長を上手に使えば目標達成は可能であろう。時間は3年と半年に限定されている。悔いを残さずに全力投入するしかない。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら