29日、福岡ガーデンパレス(福岡市中央区)において、カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)の一般財団法人化記念式典・祝賀会が開催された。梅雨と台風であいにくの雨天となったが、約260名が集まった。
CMCはこれまでNGOとして活動していたが、支援活動の安定的継続とカンボジア現地での活動範囲を広げるため、一般財団法人化に踏み切った。記念式典のあいさつで大谷賢二代表は、まず東日本大震災の被災者に対して黙とうし、続いてCMCの活動を振り返った。「地雷被害は手足だけでなく、その人や家族の人生・夢・希望を奪ってしまう」とし地雷撤去の意義、地雷被害者を救うラジオ番組「ボイス・オブ・ハート」や貧しい子どもたちに教育の場を与える学校建設などの必要性を訴えた。
また法人化に際し、大谷代表が14年間のCMCの活動とカンボジアの現状を著した『地雷原の子どもたちと共に』(海鳥社)の発刊祝賀会も併催。同著は、(株)データ・マックスの情報誌『I・B』への寄稿文を加筆・修正したもので、カンボジア現地の状況を生々しく伝える画期的な著書となっている。
「地雷被害ゼロ」を目指し、CMCはますます活動の輪を広げていく。
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