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東日本大震災

「被災者」という免罪符~復興への障害
東日本大震災
2011年5月31日 09:20

 東日本大震災の発生直後、被災者の様子について様々な報道がされている。その内容は、総じて被災地の治安の良さ、避難者の品位の高さを報じるものだった。しかし一部では、流されてきた車のガソリンを抜き、タイヤを盗む行為や、コンビニ強盗などの略奪行為が横行しており、確実に治安は悪化していた。また、震災からの復興が始まり、ボランティアが現地で活動している際に、「ボランティアなんだから、これもやって」と高圧的に命令する被災者もいる。これらの例は、積極的に被災者の評判を落としているといえる。

被災地の現状に呆然とする被災者 栃木県内に設置された、ある避難所の話―。福島県で被災したA 氏が辿り着いた。最初は静かに生活していたが、数日経つと昼間はパチンコに興じ、夜になると酒浸りの生活で、避難所の運営の手伝いさえしない。当然、地元住人からは不満の声があがっているが、被災者に対して「出て行け」とは言えず、A 氏の生活態度は悪くなる一方。"被災者"という免罪符をフル活用し、地元住民に甘えることでA氏は三食衣食住付きの生活を満喫しているという話をボランティアから聞いた。

 もちろんこのような被災者はほんの一部で、ほとんどの被災者は真面目に生き、復興に向けて一生懸命頑張っている。だが、悪い一部分の被災者を見た人は何と思うだろう。これまでと変わらず被災地への支援を続けるだろうか。ひょっとすると、一部の被災者が原因で支援することをやめてしまうかもしれない。しかし被災地の復興を考えれば、それだけは避けなければならない事態だ。震災からの復興は始まったばかりで、これからも多くの人手、物資、義援金を必要としており、継続した支援こそが1日も早い復興に向けての唯一の道である。それゆえに「支援されて当たり前」と思って行動している一部の被災者は、自らをみつめ直す必要があるだろう。

【中山 俊輔】

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