1週間前、高島市長がこども病院をアイランドシティ(福岡市東区)に移転すると発表した。これにともなう福岡市西部地域の小児科の地域医療を維持するため、福岡市医師会と協力して対処するということだ。現・こども病院(早良区)の跡地は売却される予定だが、売却先はまだ決まっていないという。
市保健福祉局保健医療部病院事業課によると、もともと同跡地は売却して新・こども病院をつくる財源にすることになっていた。その売却先の庁内調査は2009年11月に行なわれ12月に利用要望なしとの結果がでており、これから最終的な庁内検討となる。その結果、庁内利用がなければ外部に売却されることになるという。
1週間前の記者会見で高島市長は、市西部地域の小児科の地域医療を維持する方策のなかで、現・こども病院跡地に成人病センターをつくり、その一部に小児科の地域医療施設をつくる選択肢もあると述べた。この場合、同跡地の売却はどのようになるのだろうか?同センターへの補助金がどれだけ出されるのだろうか?という疑問がでてくる。
現・こども病院跡地はいろいろな利用方法があるだろう。それを決定するプロセスもこども病院のアイランドシティ移転の場合と同じく、しっかりと情報公開していってもらいたい。
【吉澤 英朗】
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