9日夜、東日本大震災の復興支援に向けて、官民一体となって取り組む災害ボランティア「ふくおか元気応援隊」第1期メンバーが、被災地の仙台へ向けて出発した。きょう(10日)夕、現地に到着し、11日から13日まで活動を行ない、14日昼に福岡へ戻ってくる予定。
第1期メンバーの内訳は、市民ボランティア26名、市職員11名の計37名。10代から60代まで年代は幅広い。市民ボランティアは福岡市が4月に一般募集を行なった。
今回参加する大学1年生の吉田幸平さん(18)は、「福岡西方沖地震のときは小学6年生だったが、地震の怖さは覚えている。(具体的な支援については)何もわからないが少しでも被災地の方々の力になれれば」と語った。なお、吉田さんは危険物取扱の資格を持つことで選ばれた父・幸二さん(47)と親子で参加する。
福岡市役所で行なわれた出発式で高島市長は、「震災直後は『人命救助第一』ということで、プロフェッショナルな力が必要だった。これからは市民の力が必要となる」「ふくおかの元気を被災地に届けてほしい」と語った。震災発生から2カ月が過ぎようとしているが、まだ被災地の状況は厳しい。そのなかでは、被災者の精神面におけるケアが重要となってくる。それらを踏まえて、高島市長は、支援の気持ちを届けて欲しいという意味を込めて、年代が幅広いメンバー構成になったと説明した。
出発直前、高島市長はボランティア一人ひとりと握手をし、「私たちの気持ちを代わりに届けてきてください!」と激励。「ふくおか元気応援隊」が乗るバスの出発を市役所正面玄関で見送った。
チーム名「ふくおか元気応援隊」は、被災地の復興支援とともに福岡から「元気」を届けたいという意味を込めて命名された。現在、5月23日に出発する第2期のメンバーの募集が終了しており、第3期以降については、被災地の状況をみて募集を行なうとしている。
【行政取材班】
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