きょう(2日)午後1時半過ぎから、衆議院本会議で、野党(自民・公明・たちあがれ日本)が提出した内閣不信任決議案について討論および採決が行なわれている。
それに先がけて正午から行なわれた民主党の代議士会で、菅直人首相は、「東日本大震災と福島第1原発事故に責任を果たしたい」として、「一定のメド」(菅首相)がつけば、自ら辞任するとの意向を明らかにした。
これを受けて、不信任決議案に賛成票を投じる意向であった小沢一郎元代表を支持するグループは、自主投票へと方針転換。可決の見通しが強まっていた同案が、一転して否決の可能性が強まったと、一部のメディアが報じている。
それにしても「一定のメド」どは、どういう状況のことを言うのだろうか。菅首相は具体的な内容にふれなかった。何が「メド」なのかもわからない状況ではないのか。被災地の復興にしても福島第1原発の事故にしても、何を「メド」とするのか。東日本大震災の被害の大きさを考えれば、被災地が元通りになった時を「メド」とすると、菅首相の言葉は辞意ではなく、菅内閣の長期政権化を宣言したことになる。
菅首相の発言について、宮城県仙台市在住の男性公務員は、「今の政府は被災地に対して何もしていないし、正直『やっと辞めるのか』という感じ。本音では、早く政界再編が行なわれることを望んでいる。そういう意味で菅首相が辞めることを表明して良かったと思う。これからは、与野党大連立で難局を乗り切ってほしい」と語った。
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