会社更生手続き中のバイオ関連会社、林原(本社:岡山市北区)の再建を支援するスポンサーに、韓国最大の食品関連会社、CJグループ(本社:ソウル)が最有力候補になったことが一部メディアで報じられた。
林原のスポンサー選定には、食品企業など70社以上が名乗り上げた。5月下旬の2次入札で、CJグループのほか、日本たばこ産業(JT)、化学品商社の長瀬産業(大阪市)、化学メーカーの群栄化学工業(本社:群馬県高崎市)の4グループに絞り込まれた。そのうち、買収価格が800億円以上とも言われ、最も高かったCJグループが最有力候補になったという。
消費者金融大手の武富士は、韓国の消費者金融会社、A&Pファイナンシャル貸付に買収されたが、それに続く、韓国企業による買収攻勢が続いている。
CJグループは1953年、韓国最大の財閥・サムスングループ初の製造業、第一製糖として発足。製糖、製粉、調味料、製菓など食品工業では韓国のトップクラス。93年にサムスングループから分離。第一製糖グループを結成、映画やオンラインゲームなどエンタテインメント事業へも進出している。
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