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GISが民間に導入される日は来るか~(株)ひやむたの挑戦
新商品・新技術
2011年6月 8日 07:00

 GIS(地理情報システム)をご存知だろうか。自治体などでは導入が進んでいるが、民間人がそれを利用することは皆無に等しい。しかし、その情報の量、精度には圧倒される。北九州市の総合建設コンサルタント・(株)ひやむた(本社:北九州市八幡西区穴生、谷口賢二社長)でGISを実際に見せてもらった。

(株)ひやむたが開発した『固定資産評価システム』 GISとは、位置に関する情報を持ったデータを総合的に管理・加工したものを視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にするシステムのことを言う。データ上の地図の上に何百万というデータが組み重ねられたもので、目的によってデータを自由自在に操り、見ることができる。莫大な土地情報を扱う官公庁にとっては、従来のような紙ベースではなく、パソコンひとつで必要な情報を取り扱えるため、非常に効率的だ。しかし、導入するメリットは官公庁だけでなく民間企業にも大いにある。

 では、民間企業においてどのような導入メリットがあるのか。まず、顧客管理。たとえば個人向けの営業を行なっている会社であれば、どこの地域にどのくらいの顧客がいて、どんな商品を販売したのかなどの顧客情報をパソコン上のデータで正確に把握することができる。逆に営業が不足しているエリアも特定できる。次にエリアマーケティング。飲食業であれば店舗出店、物流業であれば拠点配置の計画をより効果的なものにできる。しかし、日本では官公庁以外にあまり浸透していないため、導入コストが高い。そこがネックだ。

 ひやむた社は、『固定資産評価システム』や『水道情報管理システム』などのGISシステムを独自で開発しており、そのシステムは、多数の官公庁などで導入されている。しかし、導入済みの自治体が増えており、官公庁だけでは限界があるというのが本当のところ。谷口社長は「民間へアピールしてもなかなか投資してもらえない。」と自社製品の確固たる自信を持ちながらも悩みを話す。
 しかし、投資に見合うだけの価値は、実際にGISを目にすれば感じられるはずだ。導入する側にとってはある種の冒険となるが、手にすればあらゆる可能性を拡大できる。官公庁の枠を超えたひやむた社の挑戦はこれから始まる。

[COMPANY INFORMATION]
(株)ひやむた
北九州市八幡西区穴生2-3-30
電話:093-641-5566
URL:http://www.hiyamuta.com/


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