「古賀誠先生!!貴方は100億、あの世にお持ちになっていかれるのか!!」
<2年間で7億6,652万5,330円を集金(ただし判明分)>
古賀誠先生には感服する。これほど金に執着する政治家は珍しい。もともと「金が大好き」なことも、異様なまでに執着する動機のひとつであろう。だが、それよりも何よりも先生は「人間、誰もが金に屈服する」という哲学をお持ちなのであろう。「金欠は権力から叩きだされる」という不安に駆られているのだ。「つねに集金した金を循環させないと選挙民は自分を支持しない」という信念に凝り固まっているのだ。
調査報道サイト「HUNTER(ハンター)」が、「古賀先生の集金能力」特集を組んでいる。ハンターの記者は「どう書かれようとも誠先生は屁とも思われていない」と音を上げている。その度胸はたいしたものだ。まずは表にでているデータから類推してみよう!!マコチャン先生のすさまじい資金調達能力が垣間見られる。
先生の政治資金団体は二桁におよぶが、中核のふたつに絞ってみた(下記参照)。データは、平成21年(2009年)8月の衆議院総選挙前の2年間、すなわち20年(08年)、21年のもの。中核資金団体の(1)古賀誠筑後誠山会は2年間で3億39万9,110円を集めている。これらの大半は、政治資金パーティで集めたものである。(2)自由民主党福岡県第七選挙区支部の分は、古賀誠筑後誠山会からの支援分を外した政治献金分が主力だ。ここで1億4,101万4,400円を集金している。(3)自民党本部から「政策活動費」として貰った分で領収書が添付されている判明分のみ。それでも3億2,511万1,820円に達する。この3つを加えるとビックリ仰天、なんとなんと2年間で7億6,652万5,330円にもおよぶ。
もちろん、自分の選挙だけにこの7億余の金を使ったわけではなかろう。誠先生の子分のためにも配ったとは想像できる。また、表の金額は7億円かもしれないが、先生の実力はこの程度ではない。「5倍、10倍の金額を水面下でお集めなされている」とねらいをつけるのが妥当ではなかろうか。この金は表に出されない裏金だ。貧乏人である筆者が老婆心ながら心配する。「先生、どうされるのですか。お金の処理は!!あの世にでも抱えていくのですか」と。
<もう政治力は失った>
たしかに前回の選挙は見事であった。どのマスコミも事前の選挙予想で「誠先生陣営は不利」と見ていた。結果はまったくの外れ。相手の民主党・野田国義候補(比例・九州ブロックで復活当選)に2万4,000票の差をつけた。関係者でもつかみきれなかった水面下での選挙戦で票を固めたのである。もちろん、金力に頼った勝利だ。ただし、先生も7区の応援団も、想像を絶する事態が起きた。衆院選全体で自民党が惨敗し、民主党への政権交代が起きるというという信じられない光景をみて愕然とした。
マコチャン先生の政治力を発揮できる土俵は、自民党が政権与党でいるときだ。その自民党が近い将来に政権与党に復帰する可能性はうすい。また自民党内では世代交代が加速化している。古賀先生の古き体質の政治家はお呼ばれなくなった。先生の政治力の復活はまずは見込めないだろう。7区の賢明な選挙民も次のホープを選択したほうが得だ。「だから」と言って誠先生が自ら引退できるはずがない。あの世でも金は必要だそうだ。先生のためにも天国にお金を運べるトンネルを探してあげよう。
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