アビスパ福岡は、戦力を含めて力をつけてから昇格を目指したほうがよかったのではないか――。この問いに、大塚社長から「昇格が計画より早かったのは事実。しかし、可能な時に実現しておかなければ、2年後に上がれる保証はない」との返答を得た。日本人選手のみの戦力で厳しい評価をうけるなか、チーム作りへの決意のコメントだと受け取れた。しかし、こそ、惜しい戦いはあったもののも負けが続き、試合内容も「完敗」が目につくようになった。こうしたなかで5日のヴィッセル神戸戦で勝ち点1を獲得したのである。
アビスパ福岡が有力選手の草刈り場となって久しい。若手が活躍し、期待が高まったと思えば翌期に移籍ということが何度もあった。アレックス、増川、永里、千代反田、中村北斗らである。大塚代表は「プロとしての決断」として移籍を否定しない。サッカーでは方針やポジションにより実力ある選手でも力量を発揮できないことは少なくない。一方で戦術浸透やポジション変更で突然開花することも多い。そうしたこと考えれば福岡からいきなりヨーロッパの強豪クラブへ移籍することも夢ではない。今回の勝ち点獲得はその第1歩となるはずだ。
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